本質を学ぶ

今は便利な時代だと思う。

たとえば、実力がなくても運と科学さえあれば何でも手に入る。

料理でも、長い年月修業しなくても科学の力で即席である程度の味までは出せる。
ビジネスだって、M&Aをすればある程度会社だって大きくなる。
医者だって、パソコンがあればある程度誰でもなれるようになる。
社長だって今は簡単に会社を作れるから誰でも社長になる。
デザイナーだってそうだろう、、昔のデザイナーは本当になるもの大変だったそうだ。

昔は、ちゃんと長い年月をかけてよく研鑽を積みはじめてプロとして扱われた。
今は、ノウハウとパソコンなどあれば便利にそれが簡単に手に入る・・・

果たして、本当にそうだろうか?

その人は本当に研鑽を積み長い時間努力して学ばなくても、その領域までいったのだろうか?また世間や大衆は、それを見抜く力もなくなったのであろうか?

私は、そうは思わない。

本当に力があるとは、見た目が同じでも中身の質がまったく違うと思うからだ。

長い年月をかけて高みをじっくりと目指していたら、艱難や辛酸をなめるようなことが出てくる。そこであらゆるものが研磨されるから、本質が磨かれ濃い煌きと味わいの深いものにしていくのだろう。

今の時代、学ぶことをせず、安易に手に入れることができるから失敗するのだと思う。

若いうちに、何でも手に入ったような気がするから、変われないまま加齢していくのだと思う。

実は、何にも手に入ってないのにそれが持っている気になってしまう。
こうなったら、うまくいかない原因は外界だけのものになるから不平不満になるのだろう。

我々も同じことだから偉そうにはいえない。
いくら、コンサルタントと名がついたとて、たかだか数ヶ月でそうなったわけでないと思う。
売っているからといって、理念や考え方の本質を完全にマスターしたわけではない。

だから、我々は誠心誠意を持ってお客様に対して何をなすべきか?

まずは、何よりも真摯に学ぶこと、命を懸けて学び続けることだと思う。
そして、お客様の自己実現のお手伝いをすること。

そこに我々本来の存在意義と使命があると思う。

偶然やラッキーは、後々成長のための大きなハードルに変わる。

本質を学ぶとは、終わりなき旅路のようなものなのだろう。
終わりをつけず、今を反省し、よりみんなで一緒に学び続けていこうと思う。