資質と素養

カグヤでは毎月月刊誌「致知」を使って社内木鶏クラブというのをやっている。

これはご縁いただいた致知のご担当者からこの智恵の集積である本誌から実学へ結びつけるための学問の本質に触れる場と機会というテーマで続けていってほしいとことから共感して始めた社内行事のひとつだ。

やり方は、社業やビジョンに共感する他の偉人や経営者の記事などから私がどの範囲を話し合うのかを決め、じっくりそれぞれで読んでもらう機会を作りそれを交代で音読しその後に一人ひとりからそれぞれの考えや感想を発表するというものだ。

昨日もその社内木鶏クラブを行った。

今回のテーマは、巷ではリゾート再生請負人と評される観光カリスマの星野リゾート社長の星野佳路氏の記事で行った。

もちろん業種が違っているけれど、目指している高みや社内の考え方はとても似ている気がしている。

それぞれの社内発表も、とても面白かった。
一部を紹介すると、

 「ビジョンから決して社長がブレないということがとても印象的だった。」
 「社員を主人公にして現場に楽しいという観点を与えることが素晴らしい。」
 「究極のフラット組織というのがビジョンに対して平等なんだって思った。」
 「現在カグヤがやっている仕事と被っていて目先でなく長期的視点がいいと思った。」

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それぞれの気づきを共通理解にし、何を共感して仕事を行っているか?
そしてその気づきからの実践こそ、自らの資質を高め素養を磨く。

それを社内で毎月行えることは本当に素晴らしいことだと私は思う。

組織はある目的のために集まった人たちで出来上がっているもの。

その目的を日々の喧騒の中でも皆で忘れないようにし、そしてその目的に対して真っ直ぐに自己実現をするために自らの資質の向上の意味を理解する。
これはきっと呼吸のように当たり前で重要なことだと私は思う。

カグヤのスタッフが目指している立派な大人とは、裏表なく目指しているビジョンへ向けて清廉な素養を身につけ人間を磨き続ける姿勢を保ち続けるともいえる。

環境の構成とは、人、物、空間(場)にあるご縁が紡ぎだす奇蹟。

まずは、繰り返しの中で意味のないことは已め、繰り返しの中から初心と本質という意味のあるものに勤め励み、日々新たに自分自身を磨くことで子どもへ関わる人たちへ示していければと思う。

私自身、変な刷り込みに持っていかれないように素直なままの私でしっかりと歩みを強めていこうと思う。