初心と宣言2008

今年は元旦に専務の子どもが生まれた。

なんとした目出度いスタートだ!と心から感動するとともにその赤ちゃんの神々しさを見ていたら人間本当に素晴らしいと感じるのはこの瞬間ではないかと改めて思った。

「人間は、その全てを持って生まれてくる」という言葉を聴いたことがある。

正に、これ以上これ以下ない、無限の宇宙のような状態が赤ちゃんには完全無欠に備わっているように感じる。

言葉にすると、生まれながらに生きようと、自分で自立するんだと、何よりも本気で生きているその様、その姿がその一挙一動その全てが神々しく美しい。

大人になって何のために生きるなどと日ごろから自分を鑑みているけれど、赤ちゃんを観ているとそんな私の感情もどこぞの風のようにどこかへ吹っ飛んでしまう。

やはり「在るがまま」の自然のものには天の全てもかなわないんだなと改めて心から感動した。

今年は、この出会いから始る素晴らしい一年の幕開けになった。
この出会いと邂逅に心の底から感謝です。

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昨年も本当に色々なことがあった。

人生触れ幅の大きさで度量が試されると言うけれど、なかなかその触れ幅の激動にあり、日々の平常の中にてその心の動静を正しく保っていくのは実践してみると本当に難しい。

様々な見聞からくる感情と、本能的な無数の煩悩から距離をただ於くのではなく相在する中にその本質を見出し、それを維持し静かに己を保つというのは困難を極める。習慣と鍛錬を続けさらなる不動の精神がこれからもいっそう私には必要で常に修己自己していく必要があるなと痛感した一年でもあった。

子ども第一にでき、次世代への推譲を第一義とする豊かで美しい社会の創造のためにもこの今を憾まず、この今のせいにはせず、この今の全てを受け容れてまだまだ力をつけなければと真摯に思う。

大志貫徹するためにも、昨年以上に念を強くして想念実現していきたい。

しかし昨年は、なんとか初心と宣言をやり遂げたこともいくつかある。

毎朝の論語の素読にはじまり、二宮尊徳の探求、致知を使った社内研修、日々の祈念、他人に対しての寛容な心の保持努力と傾聴、など今までできなかったことをなんとかいくつかを工夫できたような気もする。

しかしそれも人生一生涯懸けて行うことだと決めているのだからこの一年とわざわざ振り返ったっていまさらなと思うけれど、やり遂げたい自分のたった一度の人生に於いてこのような学びの出会いに触れたことに本当に感謝に満ちる一年でもあったなと厳かながら黎明のひと時に心から静かに感動する。

またここで再び初心に戻ろうと思う。

今年のテーマは、昨年から引き続き学び続けるものとともに昨年末に新しく師匠に戴いた『テーマに対して、スタンスをカタチで決めない。根本的な方にあわせていく』という本質に向き合い軸を決めないという心の弱い驕りと向き合うことに挑戦することになる。

どうしても心が何かを決めて膠着すると広い視野がなくなり素直でなくなり、心がどよめき次第に驕ってしまうことがある。

つまり心の状態が常に何事にも囚われない空のような境地を目指していくのもその一つなのだろうな。

また以上のこと以外に今年は、下記の言葉が私と関わるテーマになるだろう。

「本気 仁 世界観 寛容 公正な決断 六然 分度 本質 自立 自修 」

暦で振り返ると、今までの人生私の今の年齢はちょうど1万日程度生きてきたことになる。

それに今年もまた365日を付け足される。

この365日も、そしてこの今も、一瞬一瞬を深く噛み締めながら歩んで生きたいと心から願う。

私が関わる人たちが活かされ、自分が違うように他人も違うことを認められるような清らかな尊い社会を目指し、これからも自分にしかできないことで自献自靖の心を持って道を歩んで生きたいと願う。

どんな境遇であっても、将としての心構えを大事にしながら自分の社会での役目役割に真摯に正対しすると心から誓う。

今年も自分に矢印実践主義で挑み続けます。
宜しくお願いします。