弱さを愛すること3

人間は誰でも長所と短所というものがある。

短所が長所になり、長所が短所になるといことは状況と環境次第では何度も入れ替わるもの。いつも同じ環境と状況で居られれば長所だけや短所だけとなれるのだろうけれどそういうわけにはいかずに困ってしまうものだ。

自分に自信があれば、それを丸ごと受け容れてそれを強みに変換していくことができるし、もし自分に自信がなければ不安から停滞し何も変換していくことができなくなる。

人は自分の心の状況次第で、その強みも弱みも活かすことができる。

そのためには自分のことを正しく知ることが大切でそれは鏡に映る自らを鏡に映るとおりに理解するように客観的に理解することである。

自分というものを理解しないから人は無理をする。

本当の自分の魂や本能が求めていることと異なることを行おうとして無理をし辛く苦しい日々を送ることになる。老子ではないけれど、無為自然に大いなる自分の意志に委ねてあるがままに生きようとはせず、どうしても自分の執着や願望、つまりは元に戻そうとするからバランスを壊してしまいより自分らしくいることができなくなるものだ。

そこで自分の弱さを愛することが必要になる。

自分というものが外部にどう思われることがあっても、自分というものが自分の内部からどう思おうとしても、それを丸ごとたった一人のパートナーの自分をゆるし愛することである。

自分を許せなければ、まず自分を責めるものだ。自分を責めれば必ず相手のことを同じように責めるようになる。人間関係のトラブルのほとんどは、この弱みを憎み恨み、それを責めることにより起きている。

相手を責めずにゆるすことは、戦争をなくし平和な世の中を創る事であり、自分を責めずにゆるすことは、平和を維持するために自分を修めることをいう。

学問をするのも、本来、「智慧」というものを活かすためであり、その人の生き方というものそのものを通して人は生きることを学ぶのであろうと思う。

もっとたくさんのことをゆるすことの実践を行うことで、子どもたちの自己肯定感を育て愛と勇気と信頼を与えられる存在でいたいと思う。

安心することとは、ゆるされる場所が存在していることをいう。
真の優しさと強さを持つゆるしの輪を広げていきたい。