正直とチーム力

自分の意見を正しくするということは大切なことである。誰かが言うからそれを絶対に服従するというのはおかしなことである。

人は皆、自分の思っていることを堂々と言える権利がある。

それを押し殺して自分に我慢するから、ついには耐えられなくなりおかしくなるか、もしくは自分をなくして個性を埋没させるかということにもなる。

意見を言い合う関係というのは、御互いを尊重しているということになる。
逆に意見を言えないという関係は、御互いに依存しているだけである。

色々と思っていることがあったら何でも遠慮なく話すような関係を築くのはお互いが信頼関係の基に何かを一緒にしようと思っているからである。

それを立場などばかりを気にして、御互いが本音を出せないようなら一緒に何かをしていくことは結局は難しい。よく巷では仮面夫婦、仮面なんとかと言われるような浅はかな関係になってしまう。

表面上の仮面でだけ取り繕い、本心を明かさないようでは誰とも助け合えない。

自分の意見を言えないのは、それ以上の関係を必要としないからであろうけれどそこに必ず自分を優先して守ろうとする保身の行為がある。

相手を気にしすぎるには、自分がどう思われるかばかりを気にするからであり、先に何かをしようとするとすぐに自分が困ることが想定されるから動けないのだろうけれど結局はその動けないことがどれだけの人たちに迷惑をかけるかといえば大変なものがある。

自分に正直に素直に生きるというのは、思っていることを何でも言い合える関係のことである。それを我慢せずに堂々と言える関係のことであり、そういうことを話しても大丈夫だという仲間や周囲、相手を先にオープンにして信じ合うことである。

チーム力というのは、オープンに本音本心を語り合うことで強くなっていく。

その絆も強固になるのは、日々の仕事を通して堂々と皆に弱みをさらけ出しそこを補ってもらい、そして同時に強みも理解しそこで皆の役に立とうすることができるようになるということである。

自分の強みを知り、そこで活躍して迷惑を挽回できるようより一層の強みを活かすことがチームに貢献することでもある。苦手なら、苦手といってどうやったらいいかを皆と話し合うことはとても大切なことである。

本音と建て前という表面をつくり込んだ不自然な姿が、人との関係を壊していくのです、文句を言ったり、愚痴をいったりするのが本音ではないはずです。

本当に思っている素直な心、正直な心、その心の奥にある自らの仏性本心がさらけ出せるほどに安心した境地で仲間と接することであろうとも思います。

まず自分に正直にからがチーム力です。

皆で助け合い、支え合い、認め合い、許し合う関係は、自分に正直からはじまるのだと私も思います。日々は、実践道場、試されることばかりですが楽しんでいくことだと思います。