躾や指導

仕事を通して何をすることがもっともお客様のためかと考え抜くことは大切なことである。

一般的に、ここを間違っている社会人は多く、お客様のためと言いながら会社に迷惑をかけたり、会社のためといいながらお客様に迷惑をかける人もいる。または仕入先のためだといいながらお客様に迷惑をかけ、お客様のためだといいながら仕入先に迷惑をかける。

つまりは、この迷惑というものは自分中心で物事を考えているからそうなるのです。
会社よりも自分を優先すれば、お客様にも会社にも迷惑はかかります。
同じく、すべて迷惑をかける人というのは、自分中心に考える人なのです。

そういう人は何をやっても迷惑をかけてしまう素養があります、そしてそれは「何でも自分にとって良いようにしよう」と無意識に判断をしてしまう「癖」であるのです。

一般的には、人は自分以外の周りを見て状況を分析し自分を交えずに判断をすることで迷惑をかけないように意識します。しかし、いつも自分を中心に考えてしまう人は自分にとってどうかという価値観があるので周りへ迷惑をかけていることに気づくことがありません。

自分では間違っていないと思ってしまっていたり、自分から気づけることができず指摘されても何のことを言われているのか本質を理解できないのです。そういうことを繰り返していると、人柄や人格とは関係なくその人の「癖」が全面に出てしまい周囲との信頼関係を築けなくなるのです。

そもそもお客様のためにというのは、自分勝手な判断ではできません。

自分中心で言うところのお客様のためというのと、そもそも会社やお客様、社会、関わる人すべて、長期的目線、大局的な視野、そういうものを含めて如何に迷惑をかけないようにできるかと考えていることが 社会人として忠実に働いていることになるのです。

社会人としてまず最初に学ぶべきことは、自分のために働かないということなのです。
もちろん 働くのは自分のためですが、そういう自分の成長がどうかの意味ではなく、会社のために働くや社会のために働くという「私」ではなく、「公」のために働くという自覚がいるのです。

簡単に言えば、自分の我を優先するような仕事はしてはいけないのです。
もちろん経営者は、社会が評価するのですぐにそれは結果で表されます。
社員であれば、それが社内や会社からの評価でもすぐに表されます。

つまりは、我を優先することで自分中心の判断をしなくなることが社会人の第一歩であるのです。自分の存在が公のものであるのだという自覚が、時間を守ることになり、期限を守る事であり、約束を守る事であり、正確に任務を遂行することになります。

会社で働くというのは、社会の一員になるということで自分で一杯にしてしまてはいけません。
滅私奉公のつもりで働く人が最終的には会社でも社会でも一番必要となる人になるのです。

だからこそ、いつも全体を観て判断できるよう正しく仕事を学ぶことだと思います。
指導もそのために必要であるのです。

子ども達にも自分の才能や個性が存分に社会のお役に立てて幸福で豊かな信頼関係を築けるように、私や我を修められるようその躾や指導の大切さを伝えていこうと思います。