シンプル

思想に遊び、本質でいるために刷り込みを取り除くのはシンプルを目指すからです。

シンプルというものは、全てのものがそぎ落とされ必要であるものだけに絞り込まれるともいいます。つまりは真善美そのままがそのままに顕われたともいえます。言葉では表現しにくいものですが、大変複雑なものを一つのカタチで表したり、一つの言葉で伝えたり、一つの道具で観得るようにしたりとも言うものです。

東洋西洋の垣根もなく、本質やシンプルさというものは人間が自然そのものになったというものに如何に近づけていくかということであるのです。特に今の時代のように複雑に生きている時代は、何が生きる事かということも忘れてしまっているものです。

もちろん山中で仙人のように暮らすのではないのだから、何が本質的に生きるのかということも考え抜かなければ自らの本質に近づくことはできません。周囲から分かりづらいと言われるのはそれだけ世の中がシンプルではないからでもあろうと思います。

何をしようとしているのかというのを、何のためにかを透徹するまで深め磨けばやっている実践はシンプルであることを証明するのですが周りにはそれが観えないだけであるのです。言葉も行動も思想も全部はシンプルであることが本質であるという証拠なのです。

アップルの創業者であるスティーブジョブスもシンプルに徹底してこだわった人のようで著書「Think Simple」に下記のような語録が残っています。

「シンプルであることは、複雑であることよりもむずかしい。物事をシンプルにするためには、懸命に努力して思考を明瞭にしなければならないからだ。だが、それだけの価値はある。なぜなら、ひとたびそこに到達できれば山をも動かせるからだ」

心を打つ言葉やカタチや行動には普遍性があります、それはその人が探求し已まない情熱で究めた真実が存在しているからです。そしてここでの到達するという場所そのものが本質のことです。

子ども達のためにももっと気づきに気づき掘り下げてそこから引き揚げ、本来の真理が観えるところをカタチまでへと昇華しかんながらの今へと辿り着きたいと思います。

そして世の中をシンプルに、商品をシンプルに、自分をシンプルに同時に一変していきたいと思います。