自分を労わる

人は体調を大きく崩すと、日頃当たり前である健康に気づけるものです。言い換えれば、それだけ日頃当たり前の健康が何よりも有難いことだと感謝に気づくのです。

体の声を聴くには、自分のことを労わることが先のように思います。

自分がまだ動けるからと無理をして、無理を重ねて自分を労わらなければやはりどこかで体の声を聞き洩らしまた崩すという繰り返しになるからです。この無理はどこか他人からの期待に応えようとしたり、自分ができないことを否定して頑なになるところが根本にある気がします。だからこそ日頃から自分というものが周りに合わせようとし過ぎていないか本心に正直に対話して労わることが必要になるのです。

そしてこの時の自分を労わるとは、自分に感謝することであったり、自分を見守ることであったり、自分を大切にすることであったり、自分を思いやることであったりと、どこか周りに合わせる自分を頑なに維持するのではなくもっと自然に穏やかに自分というものであることを認めることが労わる事になっているように思うのです。

他人のためにばかり尽力して心を砕くこともいいのですが、まず一番身近な自分を思いやりそしてその余力で他人のことを思いやることが大切なのかもしれません。自分のことを自分で労わるということは、何よりもそのパートナーでもある自分を信頼するということです。

誰かのためにと蔭陽向なく尽力をし続けて無理をすることで、気が付けば身のまわりにもそのように無理をさせていくことは決して本意ではありませんからこれはすぐに私は直す必要があるように思います。

自然に頼めたり、自然に任せたり、自然に委ねたり、当たり前のことですがこれができるのが自然です。

人の期待に応えようとばかりして無理をすることは、誰かのための自分をやることが自分になってしまいます。本来は、自分は自分なのだから自分のままでいる自分に安心し、自信を持ち信頼できることが信の自立であろうとも思います。

当たり前にあったものがなくなるのは、失ってみてはじめて分かるものです。
そうやって気づいていくことで、人はまた成長していくように思います。

この1年半の間で、日々に教えていただいたことをカタチにしていけるように自分を労わり、そして人を労わることに素直であることを大切にしていきたいと思います。