めぐり合わせ

人生はいろいろなめぐり合わせによって歩む方向が変わっていきます。これは川に浮かんだ紅葉のように様々なめぐり合わせで留まったり遠くまで流れ着いたりしていくのに似ています。

このめぐり合わせというものは、一つの運ですがそれはずっと以前からつながっているご縁であったり、一つ一つの日々の選択が集積して組み合わさり常に変化を已みません。人間にはそれぞれ宿命というものもあり、避けられない出来事との出会いというものもあります。それは時折、事故であったり災害であったりといろいろとあります。

不運と思えるようなことであっても時間が経てばそれは実は幸福であったり、その逆に幸運だと思っていたことが不幸であったりそれも時間の経過で観えてくるものです。失うものがあれば得るものがあり、得るものがあれば失うものもある、それを差し替えながら歩んでいきます。

どちらにしても私たちはそこから体験し学ぶことで成長していきます。どんなに幸運不運、幸不幸があってもそこに学びまた次のめぐり合わせへと向かいます。どんなめぐり合わせがあったとしてもそれは奇跡的に発生したことであり、そのこと自体が仕合せということになります。

この仕合せというものは、めぐり合わせのことでこの世で出会った一期一会のご縁のことです。

今の自分があるのは、そのめぐり合わせによって存在し、自分を自覚できるのもまたその仕合せによって今があることに気づくからです。

ご縁を大切にという言葉もありますが、なぜご縁を大切にする必要があるのか、それは人生は仕合せによって出来上がっているからに他なりません。二度とない人生、二度とないご縁、二度とない仕合せ、そういうものを大切にしているか、めぐり合わせを思うときそれを省みると有難い気持ちに包まれます。

どんな仕合せがくるのか、ワクワクドキドキしながら悲喜交々と味わいながら丁寧に歩んでいきたいと思います。