熱とは何か

私たちは熱をもって体を温めて活動しています。当たり前すぎて日ごろはあまり考えないと思いますがこの熱があるからこそ私たちは生きていくことができます。それは単に物理的な熱だけではなく情熱といって私たちの内面から出てくる熱量のこともあります。この身近な熱について、少し深めてみたいと思います。

熱には主に3つの熱があるといわれます、それは熱伝導、熱伝達、輻射熱です。分かりやすいたとえでいうと熱伝導はカイロで手を温めたり、フライパンで何かを焼くなど直接その熱に触れることで熱が移動することをいいます。そして対流は、温風ヒーターやドライヤー、など空気を媒体にして熱が伝わる言います。

そして輻射熱は、炭火で火を熾したときにも周囲にいればあたたくなるように遠赤外線などの熱線により熱が移動することを言います。いくら冷たい風が吹いても太陽の光を浴びれば暖かく感じるのもこの輻射熱を浴びているからです。輻射熱は電磁波でもあり、遠赤外線といって体に良い影響を与える電気の波長を放つものです。

冬に体の血流が悪くなるのも次第に熱がなくなり体の液体の中の分子の動きが鈍っても、太陽の光を浴びればその輻射熱で分子の動きが活発になり健康になっていきます。この太陽の光の中には、単なる熱があるだけではなくいろいろな種類の波長の輻射熱が入っています。

これは先日、井戸水で書いたように水にもたくさんの種類があるように光にもたくさんの種類があるのです。

昔の暮らしを実践して気づくのは、熱にも多種多様なものがあるということです。蝋燭の火から出る光と、炭火で出る光、木を燃やして出る光も太陽の光も月の光も同じ光は一つもありません。また季節が変われば光の種類も変わり、同時に輻射熱や遠赤外線の熱の種類も変わるのです。

私は夜は静かに蝋燭の火でクールダウンしたり、朝は早起きして火鉢の炭の近くでこうやってブログを書いていますがその光を浴びることで体調や波長を整えています。

私たちも熱と波長をもち、言い換えるのならその熱によって光の波動を出しています。それが導通したり響き合ったりして熱量を熾しているのです。人間関係も同じく、熱量の高い人が冷めている人に熱量が移動します。もしもみんながそれぞれの光や熱量を高めることができればその輻射熱によって周囲の波動も波長も響き合い伝道伝達していきます。

人間でも太陽のような暖かさを持つ人は、その熱や光は周りを暖めていくものです。

私がとても今でも興味があるのは炭の持つ波長で、その波長はとても穏やかであり静かなものです。心が落ち着き気持ちが沈み静かになるのは、この炭の波長を感じるからです。

炭が癒しになるのは、そこから出ている遠赤外線や波長が低周波であり低姿勢であるからです。私たちは低い波長を感じると、次第に穏やかになるのです。このゆったりじっくりと丁寧に火を燃やしていくということ、そこに呼吸を合わせて息を吹きかけて火を熾していくこと、そのすべてに自然と一体になる熱の不思議を取り入れているのです。

まだ水も火も土も科学では証明されていない不可思議なことに包まれています。それを私は感覚によって使い分けできますし、直観によってそのものの観えない力を感じる取ることもできます。人間には元来、自然物ですからそういう観えないものを観える力が備わっているということです。

熱はまだまだ魅力がいっぱいです。引き続き熱を深めながら、子どもたちにその熱量や波動を伝承していきたいと思います。