時差ボケの治癒

日本からヨーロッパからカナダに短期間で移動してきましたが時差ボケが酷い状況です。この時差ボケは辞書で引くと、「時差ぼけ(じさぼけ、英語: jet lag)とは、数時間以上の時差がある地域間を飛行機などで短時間で移動した際に起こる、心身の不調状態を称する一般通称。 それが著しい苦痛や体調不良を伴う場合は時差症候群または非同期症候群と呼ぶ。」と書かれます。

具体的には、自律神経がうまく整わず一日の生活リズムが崩れてしまう状態です。寝たいときにうまく眠れず、食事の時間にお腹が空いたりすかなかったり、他にも突然ボーっとしたり、体が上手く動かせなかったりします。

人間は無意識にも時計とは別の時間を持っています。この時間というものは、生命の時間でもあり自分というものの時間です。時計に合わせて生きているうちに気づきにくくなりますがこの自分の時間を持っているからこそ私たちは地球や風土と溶け合うことができるように思うのです。

朝になれば太陽が出て、夜になれば月や星たちが見守る。朝、昼、夜の風はまた異なり、そして自然が奏でる様々な音もその時々で変わります。季節のめぐりと、リズムが自然に適ってきます。これはとてもゆったりと悠久の時の流れです。

しかし短期間に、朝陽を何度も何度も浴び直したり、自然の奏でるものが別の場所で移動すると自分の時間が不調和を起こしてしまうこともあります。脳みそで判断できるグリニッジで統一した世界時間はスマホをいじればすぐに調整できますがもう一つのいのちの時間や自分の時間は簡単に調整はできないのです。

つまり本質的な時差ボケというのは、自然のリズムから外れてしまうということなのでしょう。これは部屋に閉じこもって生活をしたり、自然のリズムを無視して生きてしまえば何処にいても発生するものです。

自然のリズムに合わせて生きることができれば、時差ボケは治癒されていきます。

自然と時差がなくならないように、常に時差を見極める暮らしを味わっていきたいと思います。