時代の分水嶺

私たちの地球は太陽のめぐりと共に生きています。太陽の周りを周回しながら、自転を繰り返し、適切な距離感を維持しながら果てしない時間を共にして銀河の中を歩んでいます。

太陽がなければ私たちは生きていくことはできません。太陽のいのちの熱によってすべての生命は育まれ、また日の光によってあらゆる自然は活かされます。

太陽の徳は偉大であり、その恩は広大無辺です。

むかしの人々は、その太陽の徳を感じながら生きてきました。世界中の文化には太陽を拝む信仰が溢れています。私たちの神道もまた太陽神をお祀りしています。日々に朝に太陽を浴びることは、いのちを目覚めさせることです。

太陽の光は、私たちの感覚の最も奥の深いところに届きいのちを目覚めさせます。「夜明け」というものの価値は、太陽が出てくることを観ればわかります。

日本の神話にも、日本がかつて暗闇に包まれたとき天の岩戸から天照大神が出現して世の中に和来と明るさが訪れました。

神話は単にあった出来事を遺しているのではありません。生き方としてどうあるべきかということを子孫へ智慧を伝承するために口伝するのです。太陽の徳を忘れずに、いのちの深い目覚めを生きなさいというメッセージでしょう。

声なき声を聴く力は、いのちの目覚めが必要です。目先の現象ばかりをみて宇宙を感じないような生き方を已め、宇宙全体のハタラキと地球や自然のいのちの呼応、そして自分自身の五感の甦生がいのちの目覚めを促します。

それは宗教でもなく、精神世界でもなく、まさに「場」の中にこそ宿るのです。

いよいよBAの開校ですが、世界を易える分水嶺の役割を果たしたいと思います。