出会いの哲学

この数日、9年ぶりに懐かしい先生が來庵してくださいました。この先生は、世界でも著名な哲学博士でありメビウス理論というものを提案し、その生き方もまたその理論を実証されているような方です。

どのお話も、一期一会の出会いを哲学されておりまさにいのちが喜ぶ生き方をされておられました。また口癖のように、学びになったと話され、何かあるとメモを書き取られ、齢82歳になられておられましたが少年のようなイキイキとして目と行動力で人生を深く味わっていました。

また、10年以上前に鞍馬寺に一緒に行って学んだこともまるで今さっき体験したかのように鮮明に感動しながら話されており、体験することの醍醐味とそれを心でしっかりと受け止めて忘れることのないお姿に何とも言えない素晴らしい人間像を感じました。

私も43歳になりましたが、自分が歳を得ていくなかでベンチマークできる尊敬できる先輩がいること、その存在そのものが有難く感じています。生き方は比較するようなものではなく、シンプルに憧れるものです。

憧れる生き方を見ては、子ども心はその生き方に魅了されそれを真似ようとします。学びとは真似びのことですから、真似る大人がいてくれるというのが子どもにとっては真に価値があることのように思います。

私も子どもたちに生き方を遺したいと願って生きていますから、尊敬する生き方や憧れる生き方の人に出会うことで私自身も成長をしていき、子どもたちにも徳が譲れます。

出会いの哲学を見て学びながら、教えていただいたことを胸に私自身も心機一転、新たな挑戦をしていきたいと思います。