有事のリーダー

現在、新型コロナウイルスの急速な拡がりで事態が刻々と激変しています。身近でも感染者が増え、死者数も増加し、緊急事態に入ってきました。戦争をはじめ、人類は平穏の生活が突如として混乱して失われる経験をしてきています。

こんな時こそ、リーダーは適時判断をして人々を守るために尽力していく必要があります。つまり有事に備える力の発揮が求められるのです。

しかし現状の政府の対応などを観ていたら、ルールや法律ばかりに縛られ身動きが取れなくなっています。おかしな話ですが、自分たちでつくったルールで自分たちが縛られるということは往々にして起きることです。これは会社の組織も然り、そして故人も然りです。

優先順位よりも、法で管理する方が便利ですがそんなことをしていたらいつまでも判断できることができません。緊急事態は、常に優先しているものが先に立ちますからルールは縛られるものではなくそういう時は破ってでも大切なものを守るために果敢に行動するのがリーダーの役割ではないかとも思います。

人はみんな自分勝手で自分優先なのは仕方がありません。不満も不安もあるでしょう。人間は保身に傾くのも自然の摂理です。しかし、そういう時こそ何をすればみんなが助かるのか、視座の高さや視野の広さがあるリーダーが優先順位を示し、人々を導くことで不幸を転じて福にし、禍を転じて学び幸運を引き寄せるのです。

こういう時こそ、歴史に学び、先人たちがどのように乗り越えてきたかの教訓を学び直し果敢に挑戦するのです。それは決して前例踏襲という意味ではありません。生き方を学び、生き方を真似し、先人の生き方と同様に挑戦してみる機会にするということです。

優先順位もない前例踏襲とは、先ほどのルールや法に縛られる人たちが保身のために行うものです。

こういう時代、何をすることが生き残るということかを正しく見定める力が必要になります。まさに自然の智慧、暮らしの知恵が求められる時代です。引き続き、暮らしフルネスを実践し、導く原動力を磨きたいと思います。