畏怖と畏敬

台風9号が近くを通過していきましたが、天気予報の状況とは異なり暴風が吹き荒れています。ここまで激しい風の音は久しぶりで引き続き週末に通過する台風10号に畏怖を感じています。

自然の猛威というものは、私達に畏怖を感じさせます。

私たち人間はなんでも思い通りにできると勘違いして傲慢になってくるものです。そこに自然や宇宙の圧倒的な存在を感じておそれおののき謙虚さを取り戻していきます。

みんな自然に敵対し逆らおうとはしなくなり、また自然を思い通りにできるとは思わなくなるのです。人類はその偉大な存在を畏怖し神とも呼びました。

邸内社のお社もこの暴風で甚大な被害を受けました。この風がおさまり次第、また修繕し家を手入れし福としますがこの一連の出来事の中で確かに神の存在を感じました。この神の存在こそが、自然の畏怖であり感覚としえて思い出す自然の絶大な存在なのでしょう。

人間はその畏怖をすぐに忘れてしまいます。津波や地震も畏怖を感じたはずですが、時が経つと頭で考えられるような津波や地震になり存在を軽んじていきます。正しく怖がり続けることは、謙虚さを維持していくのに大切であるように思います。

また今回のことで家が中の人のことを災害から守ってくれているのを知り、改めて深い感謝の気持ちを思い出しました。大切なものを守るために、自然を敵とするのではなく自然への畏敬の念で家を建てていく。

この畏怖と畏敬という二つは、私たちが決して忘れてはならない自然の摂理への接し方であるように思います。自然の摂理は人間にはどうにもならないということを思い知ること、そして偉大な存在に見守られていること、奇跡の日々を与えられていることなどの中にこの畏怖と畏敬は常にあります。

今回のことも謙虚さを学び直す機会として、真摯に正していきたいと思います。