子どもが憧れる社会

人は信頼する仲間がいることで強くなれるものです。一昔前の教育では、強くなることは誰にも頼らずに自分で全部できる人になることでした。一人でなんでもできるようにならないといけないと、学校では指導されたものです。

実際には、今でも宿題は自分一人、学校でも教え合わないでと指導している教育をしているところばかりです。先生が一方的に一人で教壇にたって生徒に指導する。生徒は自分で正解を探して答えを出す。この正解があるところでの勉強というものは、一人で全部できないといけないのでしょう。

しかし世の中に出てみたら、ほとんどのすべてが正解などありません。正解があるような勉強もありません、なので正解を持っている人ばかりを探している人は裏切られる毎日を送るものです。正解などはないと開き直っている人から、試行錯誤することや意味を深め学べるということをはじめていくものです。

そこで正解がないとわかってしまうと、一人でできないことがわかってきます。言い換えれば正解がないというのは、やっていくことがすべて答えになるということです。その答えを生きるなかで協力し改善し、よりよくしていくことが人生ということになってきます。

その時、信頼できる仲間がいるかどうかは何よりも重要になってきます。そして信頼というのは、頼れる人がいるかということです。心を開いて素のままで弱音が話せ、助けてもらえる人がいるということは信じる姿の一つです。

信念でやり遂げようと必死に取り組んでいるからこそ弱音が出せない人もいるでしょう。それを共感し察知し理解して手を指しのべる人もまた信頼し合っているともいえます。お互いの弱音や本音を言いえるほどの信頼関係があるというのは、心を安んじることができるものです。

安心できる関係があること、それが信頼関係です。お互いが安心して本音本気で一緒に取り組める場には、居心地のよさと共に不思議な力が宿るものです。

これからも未来のふるさとの甦生のために子どもたちの憧れるような社会づくりをしていきたいと思います。