いい仕事とは

世の中には「善い仕事」というものがあります。これは言い換えれば本質的な仕事のことです。本質的な仕事とは、何のためにやるのかという目的が明確でありそのために真剣に取り組んで成果を出すものです。

しかし実際には、本質的ではない仕事がこの世の中のほとんどを占めているように思います。例えば、税金を使う仕事なども本質的ではないものに溢れています。本来、税金を無駄にしないかどうかで評価をしたりする仕組みもありますがそれは正しく税金が使われたかどうかの査定をしているだけで本質的にいい仕事だったかどうかは評価する仕組みがありません。

そもそもどの仕事にも目的というものが存在します。目的がある以上、手段は無数にあるわけであり手段を限定されたら目的に達することがさらに困難になっていくものです。

何のためにやるのかを決めたら、そのための手段は試行錯誤して失敗を繰り返していくうちに目的地に達する道筋がたっていくのです。現代は、何のためにというものはほとんど議論されず、何をするのかやどのような手段なのか、周囲はどう評価するのかばかりを気にしたものばかりです。

本来、みんなが目的意識をもって事に当たればこの世は善い仕事で溢れていきます。目的が善であれば、動機が善であればそれを忘れないで取り組むことはほぼすべて善になっていきます。それが善い仕事です。悪い結果が出ても、最善を尽くしていればそれは必ず善いものとして福に転じていくものです。

問題は、目的をはき違え、善悪、正否などで第3者が評価する仕組みのみで判断しているから本質から外れていい仕事ではなくなっていくのでしょう。

いい仕事をみんなが取り組むことが、世界をいい世界にしていきます。何のためにやるのか、これをみんなが考えること、深めること、そして確認すること。シンプルに言えば、思考を停止せずに自分で目的が何かを考えることをやめなければ必ずいい仕事につながっていくのです。

だれかの持っている正解ばかりを探すから前例踏襲になっていますし、いい仕事が何かを考えなくなるから客観的な意見や第3者の評価ばかりを気にするようになるのです。

動機や目的が善であるのなら、自分自身をやり切ること、最善を尽くしていくことでいい仕事になりその報酬が訪れるように思います。

子どもたちのためにも本質的ないい仕事を磨いていきたいと思います。