人類の分かれ道

最近、天候の変化が著しく誰にでも変化があっているのがわかるほどです。本来、自然は私たちの想像を超えた大きさで変化しますからあまり小さな変化には気づきにくいものです。しかしこれだけ変化が見えるほどの気候変動があるというのは、地球規模で通常にはない動きが発生しているということです。

これは空だけではなく、海、そして太陽、月、地球内部においても同様です。気候が変われば生き物たちの生活帯も変わっていきます。今まで少数だった生き物が爆発的に増えたり、またその逆に大量にいたものが絶滅寸前まで減ることもあります。

私たちはこれらの自然の生活帯の中で自分にとってもっとも快適な空間をつくるために自然と折り合いをつけて調和し共生してきましたから天候の著しい変化はそこに棲む生き物たちにとっても相当な変化を与えるものです。

人類は、本来は多様性であらゆる風土に適応しつつその場所で進化を遂げていきました。熱帯から極寒の土地でも、食べ物を変え、肉体を変え、文化を育みそれぞれで固有の風土と折り合いをつけて調和してきました。

現在では、人類は科学をもって自然と調和することをやめあらゆる場所でも生きていくことができるように流通を改革し、文明を駆使して改造していきました。南極にも快適なホテルが生まれ、今では月や火星でも棲めるように科学を進歩させ続けています。

しかしそんなことをしても、この広大な地球に80億人もの人口がその便利で進歩させた科学で維持し守ることは不可能です。自然との調和や共生をやめればそれだけ不自然になることにより膨大なエネルギーも資源も必要になります。それを賄うことは現在ではできません。

そう思うと原点回帰し私たちは気候に逆らうことが本質的にはできませんから、折り合いをつけてみんなで風土に適した対応をとってでも生き残りをかけた戦略を維持していくしかありません。そのうえで、自然の調和が保てるようにより人類にとって快適な自然を維持する方法を考え直す必要があります。

そうなると、自然の利子分だけで暮らしを充実させていくというかつての先人たちの知恵しかないと思うようになると思います。おかしな話ですが、地球で末永く仕合せに豊かに生きていくために人類はどうすべきかはもうずいぶん前に答えが出ていたともいえます。しかし、それをみんなで破壊して短期的な裕福に舵をきればどうなるかも答えも出ています。

ここに来て、気候変動は私たちに何か大切なことを気づかせる切っ掛けを与えていますがこれがもう遅いのか、まだこれから間に合うのか、それは人類が試されていることです。

暮らしというものの中には、人類の存続という課題が入っています。そしてただ存続するのかではなく、幸福にということが大前提です。

子どもたちのためにも暮らしフルネス™を磨いて発信していきたいと思います。