最高の宝、天性の持ち味~自分を見つめてみよう~

人は本当の自分になることで真実が観えて現実が変わります。その価値観の殻を毀すのは自分自身ですがそれは自分を自分で創り上げていくという人生の使命です。その自分を自分で知るには、自分の体験や経験を通して学んでいくしかありません。その学んだことを通して自分が何を感じて何が変わったか、その変わっていく過程を知ることが人生の本の一ページをめくることのように思います。

私の恩師がよくリジリエンシーの話をします。これは立ち直る力とも言われ、素直に起き上がるために何が必要かという力のことです。私の解釈ですがそこには三つ大切な要素があるといいます。

一つ目は、無条件で愛し愛されること。二つ目は、楽観的であること、ポジティブであること。言い換えれば禍を福に転じたり、ピンチをチャンスにしたり、短所を長所に転換できるということ。三つめは、自分が好きなことです。この自分が好きなことは自己肯定感とも言われ、自分の弱さも含め丸ごとそれが自分であると受け容れて自分自身を信じてあげることだと私は思います。

自分と向き合うためには、自分を見つめられるようにならなければなりません。その時に、自己嫌悪して自己否定ばかりしてきた自分を見つめたくない思いから人はなかなか自分と向き合うことができません。自分と向き合うには、自分のいいところを探したり、自分の信じているところや、自分自身のことをもっと深く掘り下げて本当の自分の良さを自分で見つけることが大事になります。

自分と向き合い、自分を見つめてみれば外側の世界が問題なのではなく自分自身の問題で外側の世界や現実が歪められていることに気づきます。感情もまた向き合いたくない、見つめたくないから自分を防御するために出てくるのです。感情に呑まれるのも向き合いたくないから、見つめたくないからでもあります。

その現実を受け止めてそれでも自分が変わりたいと素直に思えるのなら、その素直に変わりたいと思う自分を信じて認めてあげることで諦めない自分を好きになれると思います。本心や自分の声を大事にするというのは、現実よりも自分の声を信じてあげることで大切にできるからです。

幼いころから閉塞的で画一的な社会の抑圧の中で自分ではいられない、自分を無理やり周りに合わせたり、自分を否定されたりすれば自分が歪みます。その歪みから自然体でいられなくなり、自分がわからなくなり苦しんでいることもあります。しかしそれも必ず殻を毀し抜けていくことができるのです。

そのためには自分の良いところや周りの良いところ、長所や持ち味を活かして自分自身も周りのことを信じてあげるところからはじめることです。みんないいのはみんなが違うときで、人と違うことはすべてその人にしかない天性の持ち味だからです。

もう一度、自分を見つめてみてください。

きっと天が与えてくれた最高の宝が、天性の持ち味が発見でき世界に一人しかない自分の個性を発掘できる仕合せに出会えると思います。子どもたちの心を信じきれるような大人になっていきたいと思います。

  1. コメント

    社内実践で行われている「讃給」も溜まりに溜まり、重ねると厚い束になります。この効果の一つに「自分で自分を大切にできる」があります。この毎月頂ける一枚一枚のクルーからの言葉に励まされ、仲間や自分を大切にしようという気持ちが湧き、「讃給」には共に讃え合うそんな意味もあるのだと改めて感じます。実践が始まった当初には気づかなかったですが、お互いを認め合う可能性を秘めていると感じます。

  2. コメント

    「自己肯定感」が持てない理由のひとつに、「条件付きの愛」を押し付けられて育ったこと、できないことを何度もしつこく指摘され続けてきたことがあります。自分の価値観で人を裁いている限り、相手の個性は肯定できません。自分の価値観を振り回さないように、そして、条件を付けないように気をつけたいと思います。

  3. コメント

    クルーの共有から、お互いに認め合い受け入れ合う場を用意しただけで、子どもたちは子どもたち自身で学び育ちあい、何かを気づかせようとしなくてもその意図を自ら掴んでいたと言います。それは希望でもあり、同時に今まで積み重ねたものを持っている者たちの意識の大転換が必要ということでもあるように思います。一円対話の仕組みをそのものに留めてしまわないよう、広く活かしていきたいと思います。

  4. コメント

    自分を否定することと人を否定することは同じ物差しであり、人を否定するという物差しを持つことを投げ捨てられることがリジリエンシーなのではないかと感じました。自分の中にあるそういった物差しは自己も他者も肯定感を持つことを阻むのかもしれません。自他に対するものさしを捨てる勇気を持ちたいと思います。

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