遺志を継ぐ

日本は戦後に急激な発展を遂げた国だといわれます。これは戦後の生き残った人たちが、志半ばで斃れた戦友たちのためにと奮い立って努力してきた結果だとも言えます。

志半ばのことを遺志とも言います。この遺志とは、故人が、果たすことができないで残した志のことです。

人間はある意味で、志を最期まで見届けて死ぬ人の方が少ないように思います。一代では叶えることができないからこそ、継ぐ人が出ることでその志はつながっていきます。

そう考えてみると、この「継ぐ人」というものがどれだけ大切であるのかがわかります。誰でもいい、誰かが継いでくれればいいという安心感。そしてその遺志は、誰かが必ず継いでくれるという安心感。

私たちが子どもたちの未来を見守り、子どもたちに託していくように志も同様に託していくのです。

そして戦友や仲間というものは、身近でもっとも遺志を継いでくれる存在であるようにも思います。自分がやり遂げたかったもの、自分が実現したかったものを受け継ぐ人の志の養分にして叶えてくれるのです。

人は決して一人ではありません。

その連綿とつながっていく喜びこそ、共に生きる豊かさなのかもしれません。

子どもたちのために、人類の未来のために協力していきたいと思います。

  1. コメント

    「誰が、どこで、どのような志で生きているか」ということは、実はほとんど知りません。そういう意味では、「自分の今の志」は、そうと知らずに「誰かの志を継いでいる」のかもしれませんし、自分の遺志も「いろんな人が継いでくれる」かもしれません。実際には、お互いが無意識のうちに、「たくさんの志のバトンリレー」をしているのではないでしょうか。日本人として、あるいは、人間として「大事な思いは必ず引き継がれること」を信じ、安心して、存分に自分の使命を果たしたいと思います。

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