食の安心安全~人類の保育~

昨日、保育環境研究所ギビングツリーの職域別セミナーで高場馬場で自然食イタリアンのお店、カーポラヴォーロを経営する鳥海シェフの講演を拝聴する機会がありました。

このお店の理念は「農家さんとの絆を大切にしながら、自然に近い食材や、新鮮な野菜にこだわり、“身体が喜ぶお料理”と“笑顔あふれる時間”をご提供いたします。」とホームページにも書かれています。

実際に何回も食べに行ったことがありますが、自然栽培の農家と直接契約してその素材を活かしながら一つ一つ丁寧に手作りで素材が引き立つようにしつつも、見た目も美しく整っており味わい深い時間を過ごすことができます。

料理する人間は、人格を磨くことだとイタリアの師匠の後ろ姿から学び、自然食にこだわり世の中に貢献したいと信念を貫くための苦労などを話しておられました。高田馬場は学生が多く、どうしてもファーストフードのお店が多くなります。その中でも、スローフードのお店を展開し、敢えて自然食にこだわることで地域へも貢献しています。

講演では食品添加物の事、また遺伝子組み換えのこと、動物や野菜へストレスを与えること、種が崩れていることなど、多岐に及びました。

私も若いころからこの分野においては自分の手と目で色々と試したこともあり、現在の現代病といわれる様々な病気につながっていることや、これが環境汚染のもとになりそれがまわりまわってまた人類に悪影響を及ぼしていることに気づきました。

私が保育の仕事に専念するようになったのは、環境問題はすべて人類の問題であることに気づいたからでもあります。人類の幼児期、つまりその時期にどのような環境を用意することが永続する保育を実現するのか。

結論を言えば、余計な刷り込みを与えず、自然の状態を維持できるように私たちは地球全体最適のために本物の文化や伝統を伝承し、風土に沿った環境を用意し子ども同士で学び合うのを邪魔しないことであるとたどり着いたのです。

そこから人類を見守る保育を信じ、ここまで環境や場づくりに取り組んできたのです。実際には、ハチドリの一滴のように私たちの活動はとても小さなことかもしれません。しかし水滴が岩に穴を穿つように、長く地道な活動がいつの日か、子どもたちに伝承され、思いが人類の心の故郷に届き、世界が変わる日も来るように思います。

社業で実践するすべては、そのような祈りを籠めたものばかりです。

子どもたちが安心安全で幸せな食べ物を食べ、豊かに笑顔に生きていく未来を一緒に創造していけるように食の安全安心を突き詰めて本物を子どもたちに譲り渡していきたいと思います。

  1. コメント

    ほんとうに健康な人は、「身体が必要としているもの、身体が喜ぶものがわかる」と言います。逆に、不健康な人ほど、身体の声を無視し、一時的な欲を優先させて「勘違いの満足」をしているようです。私たちが選択を間違うのは、「先祖が喜ぶ」「未来の子どもたちが喜ぶ」「家が喜ぶ」「身体が喜ぶ」「そのモノが喜ぶ」といった「本来の判断基準」を見失ってしまったからかもしれません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です