暮らしの全体最適

新型コロナウイルスが国内でも感染が拡がってきましたが他人事のようにするわけにはいきません。生きていれば、人間は様々な出来事が発生してきます。前回の大震災やメルトダウンからの放射能、それに貿易戦争など世界は常に何か異常な事態が定期的に発生します。危機感として、そのような時にどのように振る舞うか。そこに生き方や会社の理念が試されていきます。

今回の新型コロナウイルスは、風邪を引き起こすものの一種です。このコロナウイルスが発見されたのは60年前です。実際には8000年くらい前から存在するウイルスで宿主を鳥やコオモリなどの中で変異しながら生き続けてきました。

ウイルスの歴史は40億年とも言われます。人類はまだ20万年くらいといわれますが、本来は私たちの身体はウイルスと微生物から生成されています。現在、私たちの体の中に存在するウイルスもまた過去にパンデミックを起こしたものもいます。それが大人しく共生できているのは、過去にウイルスと対峙し、お互いに歩み寄り和合として共存する道を選んだからです。

それが免疫が下がることによって日和見だったものが攻撃してくることもあります。人体はまさに調和の原点であり、世界のバランスもまた人体のバランスと同じようにウイルスが調整しているとも言えます。人類の天敵は人類ですが、その天敵を司るものはウイルスなのかもしれません。そして人類はこれからもずっとこのウイルスとの共存共栄との宿命を抱えているのです。

いくら除菌、殺菌しても全部を防ぎきる事はありません。どこかで変異して発生したウイルスをどう取り込み無害化させていくのか。これはウイルスを宿す私たちの永遠のテーマなのでしょう。

如何に悪さをしないように接していくか、如何に人体にあまり害が出ないようにコントロールしていくか。それが免疫を向上させることであったり、生活習慣を見直すことだったりします。生活リズムなども考えて、日ごろからウイルスと共生できるような暮らしを実現させていく必要があります。そして正しい知識で、そういう危険や危機に主体的に取り組む感性も磨く必要があります。

つまり当たり前ですが「生きる力」(生き残る力でもいい)を養うということです。

自分が主体的に生きるというのは、自分の頭で考えて自分で判断できるように他人の情報を鵜呑みにせずに自分の五感や六感を使って、現実を突き止め、現実と向き合い、具体的な対応をしていくということです。その上で、如何に油断せずに日々の暮らしを整えて危機に対応する能力を高め感性を研ぎ澄ませていくかということ。

いのちを守るために流されずに真摯に向き合うことが、永遠のテーマに正対する姿勢であろうと思います。

私たちは子どもの憧れる会社を目指すからこそ、本当に大切なことを優先できるようにこの機会を転じて暮らしの全体最適に取り組んでいきたいと思います。

  1. コメント

    ものごとが起こるには、「直接的な原因」と「背景の要因」があります。「原因」には「対処」が必要であり、それが技術の進歩や仕組みの改善に繋がったりもします。一方の「背景要因」に対しては、「メッセージ」を読み取る努力が必要ですが、たいていは収まったら忘れてしまい、自省、反省することなく次の課題の対応に追われてしまいます。「何が起きているのか?!」その実態と背景をしっかり確認する必要を感じます。

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