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これまで自園での保育書類は記述式の記録による評価で、日頃の子どもの姿をエピソード記述で残し、その子の人と成りを理解することや特徴を掴みやすいことなどのメリットがありました。一方で保育経験の質量や表現力、洞察力等により、保育記録として表現される内容に差があり、結果として表されるものにはややもするとばらつきが見られました。
そのため園全体で同一の基準で子どもの発達を評価する必要性があるのではと以前から感じていました。
また日常の中で保育書類の作成に対して多くの時間と労力が割かれている状況の改善を図れないかと考えていたときに見守るほいくソフトを知る機会がありました。


私は何に対しても、やってみなければわからないと思っていますので、使ってみながら自園にとってどのような活用ができるのか、またパソコンの不慣れな職員でもパソコンにも慣れる良い機会ではないかなどと考えました。
予算的な面でも以前のように保育書類を持ち帰ったり、残業して保育書類の作成を対応していたことを考えると、園の運営費の面でも省力化されているだと感じています。
経営者として何を大事にし、どこに限られた予算を使うのかということに繋がるのではないでしょうか。

自園では個人面談を最低年2回実施しております。以前はクラスで話し合いの場での説明資料を用意していましたが、見守るほいくソフトの発達記録登録画面を抽出し、 子ども一人ひとりの発達の過程と現状、今後の発達課題を保育士からの視点で園としてこれからの関わり方などを保護者に説明できるようになったことで、ご家庭と園との課題の共有を心がけています。

自園では主任が各担当の保育士の発達記録を確認しています。
記録内容から発達のどこを援助するかなど、より具体的なアドバイスがしやすくなったように感じます。
保育現場でありがちな経験知から伝えていくことだけではなく、ソフトの発達段階や連続性などの客観的な視点を持てることは重要だと思います。

自園ではソフト導入以前より子どもの習熟度や発達の到達度に合わせて子ども同士、共に関わりやすいグループをつくり、保育を進めています。
状況の近い子ども同士をグループ化することでコミニケーション力や問題解決力を発揮しやすくなること、自分のやりたいことを邪魔されない環境や保育士の関わりを持つことで子どもの集中力が持続しているように感じます。

自園では保育士としての説明責任を果せるよう意識を持っています。
つまり、これまでの経過、子どもの現状の発達状況の把握、そしてこれからの発達課題に対して自園でどのような関わりを進めていくのかなど、保育士としてのより専門的な視点からの説明を果たせるよう心がけています。また保育現場では子どもたちの抱える課題は大人の課題でもあるのではと考えることもあり、保育士一人ひとりが子どもたちに良いモデルになることが重要ではと感じています。
保護者からは発達の目安が細かく段階的に可視化されていることで、 保育士の専門的な子どもとの関わりに触れる機会になっているようです。

内面の偏りを感じる子どもに持つ保育士の印象とプラスから抽出される発達グラフが同じような内容のもので、子どもの現状を園として理解する上で客観的な指標になるのではと感じていますが、このソフトや抽出されるグラフを保護者とどのようにして共有するかが自園の課題だと思います。
園と保護者の関わりの中で互いに子どものことに関しては全て必要なことを共有し合えるような信頼関係を築いていければと思います。

ソフトの発達項目に用いられる保育指針の各項目には、情緒的であいまいな項目も少なくないと考えています。自園での保育観として話し合う作業がまず必要だと思い、それを開始していきます。
さらに保育観を共有しながら、オリジナルコメント欄を活用して明確化、可視化していき、0歳から6歳までの発達の連続性や順序性を構築していきたいと考えています。
一人で完結する保育ではなく、チームで保育を進めていけるためにも一つひとつの発達を共に考え、ソフトの活用の中で共有していければと思います。保育現場でクラスとして動くことだけがチームではなく、チーム同士が連携し合えて初めてチーム保育と言えると思います。これからの組織には今以上にリーダーシップやファシリテーション力を必要とされると思いますので、保育実践の向上や職員育成にもこれまで以上に取り組んでいきたいと思います。

















