高菜実践

無事に今年の分の高菜を収穫することができました。昨年よりも見た目もよく中身もしっかりした高菜にめぐりを繰り返す中で育つ逞しさを実感します。

ふり返ってみると、めぐりを繰り返すことで生命は強くなるように思います。それを進化と呼ぶのかもしれません。一日一日をめぐり、一年一年をめぐり、百年をめぐり、千年をめぐり、万年をめぐる。生命はずっとめぐりを通して今の生命になってきたのです。

昨年よりも今年がよくできたのは、ひとつのめぐりをこの場所で一緒に越えた証なのではないかと感じるのです。その証拠に、昨年よりもより手に懐いてくる感じや、そのものが今どんな状態なのかを身近に感じるのです。

御互いに必要と仕合い共生関係を結ぶ中で、私たちはお互いに強くなっていきます。進化発展し合うのは、お互いの心の通じ合いに由るのではないかと私には実感するのです。

山川草木、鳥獣虫菌にいたるすべてのものには心があります。

その心を通じ合わせていくことで、はじめて互いの存在を認め合い助け合い見守り合う関係を結べるのです。自然から離れるのではなく、自然に近づいていくことで私たちはいのちを食べ食べられるという信頼関係を結べます。

この地球の中で生きているからこそ、その地球の土の上で地球一体になって仲良く暮らしてきたのでしょう。震災からはじまった自然農の実践、そしてご縁からはじまった高菜漬けですが思い返せばこのめぐりから沢山の学びをいただいています。

つながりを大切に、時間をかけて手間暇と手塩にかける有難さを忘れないように実践を高めてくれる菜、これが高菜だと定め、精進していきたいと思います。