昨日、はじめて特殊詐欺の電話を受けて危険な体験をする機会がありました。誰かが同じことに遭わないように報告します。これはちょうどお昼時に、大阪府警からと連絡がありちょうど前日に大阪にいたので何かあったのかと思い耳を傾けたところからはじまりました。
少し長くなりますが簡単に整理すると、私の楽天銀行のキャッシュカードが資金洗浄に使われたとその容疑のための捜査協力の依頼という具合でそこから振り込み詐欺という流れでしょうか。
手口はとても巧妙で、守秘義務を要求し周囲に誰もいないかどうかを確認。少しでも情報漏洩あれば罪になると脅し、電話を切られないように圧をかける。一人目が生活安全課が事件の規模が大きいために操作を手伝っているとまるで市役所の窓口のような対応に似せて淡々と捜査の流れを説明。そのあと、今すぐに署に来れないのなら遠隔捜査の協力をするようにと丁寧に依頼される。その後は捜査二課に繋ぐということでlineで映像確認をしたいといい事件番号をいいそれでline接続。繋いだ映像では刑事の警察手帳と顔を映し本物の警察であるといい、権威を信用させる。
またこれが本当にいそうな刑事の雰囲気、テレビでもありそうな声、実際には過去に警察で刑事をしていたのではないかと思うような雰囲気でした。これも架空映像かもしれません。そして録音してもしも一つでも虚偽あれば裁判で不利になると脅し、容疑者に加担したことがないか、嘘をついていないかと執拗に何度も圧をかける。国家権力をかさにきて冤罪をかけるかのような勢いで疑っては、緩急つけて取り調べをする。相手がやっていないと話しても、あらゆる方向から疑いをかけ心を折れていくのを確認するように次々と容疑をかける。そして今のままでは、証拠がないから容疑者として逮捕されると脅し検事に金融調査手続きを本人が希望すればやりますよと脅す。ここで本当に何もしていないなら容疑者から被害者になれますよとアドバイス。検事につながると本人の強い希望ですかと同意を求め、その上で金融調査するので仮想通貨の取引所の開設、イーサリアムで入金を自己口座に移すことで確認できるといいやり方を指導しそこからクロージングという流れです。検事につながる間にも逮捕状や守秘義務違反罪、1年8ケ月の資産凍結などの文章を自認の確認のためと全文章を三枚ほど音読させられるのも特徴でした。これで刑事の取り調べは終了としますが、取り調べの中にいる雰囲気はテレビで見る以上の強烈な体験です。
私の場合は、申し訳ないけれど信用できないのでせっかくならその携帯の入金の操作は大阪府警本部で一緒にやりましょうと伝えたら今すぐに来れるかといわれすぐに新幹線のチケット取っていくので連絡先を教えてくださいといって電話を切る。かけ直すと使われていない番号といわれ、大阪府警に電話したらそれは特殊詐欺ですと言われ、よくそこまでいって気づきましたねと褒められて終了。あとはLINEの報告とブロック後、友人、知人に気をつけるようにお知らせしてあとはこのブログで報告という流れです。詐欺師は最後まで詐欺師を貫き、途中で電話をきったりしませんでした。
不思議なことですが、詐欺師というのは本人は嘘をついていると思っていないのではないかと思うほどに巧妙です。私は人の話をよく聴く方なので疑問に思ったことは丁寧に確認しました。振り返ってみても、悪いとも思ってもなく罪の意識もないのではないかと正確無比の返しをします。多分、詐欺は騙される方が悪いと思っているのかもしれません。しかしその時点ですでに真の詐欺に騙されているということに本人も気づきません。
また私も国家権力や権威は、普段から信用している方です。銀行もですが、嘘をつくような存在とも思ってはいません。しかしよくよく観察するとそこにも大きな嘘はたくさんあります。だからこそ、何が本当で何が嘘かというのは曖昧でもあります。小さな嘘は犯罪で大きな嘘は正義だったりもします。だからこそ日頃から騙さない騙されないと慎重に身を守る術も身に着けていくしかないのかもしれません。環境として社會が透明性を失っているときこそ、このような欺瞞詐欺が蔓延するのかもしれません。
今回のような特殊詐欺の場合は、具体的には不用意に知らない番号の電話は取らない。もし受けても、一度切ってからかけ直す。一人で受け応えするような環境を避ける。まずはここで防ぐことできます。そして、遠隔捜査などは受けない、現地に行くのでと現地の住所を聞いてから現地の警察に連絡をして確認する。あとは、どんなことがあっても口座やお金の話になったら怪しいと疑うなどでしょうか。
こういう体験は、心も傷つきますし時間も浪費します。しかし体験してみないとわからないことがあり、詐欺が如何に運気を下げるものかということも学び直しました。自己に嘘をつき、他人を騙すという行為は信頼や人間関係を破壊していくものです。徳が循環することもありません。
人はお互いを信頼しあうことで安心し、助け合うことで生き延びていくことができました。騙し合い裏切り合いも歴史を見ればよくありますが、実際に生き残ったのは信頼と助け合いを続けてきた人たちの方です。長い歳月を生きていく仕組みは、素直さや正直さや誠実さに由ります。幸運や運気というのものも、助けや信頼の中で発揮されていくものです。
この先も詐欺はなくなりませんが少しでも自分のこの体験がご縁のある誰かのお役に立てるように願います。