2020年頃にコロナウイルスが入ってきてから、色々なことが起きました。思い返せば、あれだけ未知のものへの対応で人間のもつ様々な心境や行動がはっきりと感じられたことはなかったように思います。
たとえば、感染者に対する差別をはじめマスコミなどの情報操作、デマや陰謀論、あらゆるものがありました。
思えば、不思議だったのがあの過剰な消毒や透明なプラスチックの防壁、マスクなどは印象的でした。異常な隔離に都市封鎖、移動制限などもはじめての体験でした。また予防薬やワクチンなど、その後もよく検証されていないものをたくさん投与しました。高齢者や病気の人たち、また病院や福祉施設は過敏になり対応に追われました。保育園などでも、1歳くらいからマスクをしたり過剰な消毒をして別の問題も発生しました。
よく分からないものに対して、人間というのは過剰に反応するものです。
私たちは感染症は歴史の中で何度も体験しています。特にたくさんの人たちがなくなった結核やインフルエンザ、ペストなどはその歴史に学んでいるものです。今回のコロナウイルスは、最初から正体が中国の研究所から出たや、人工ウイルスであるなどと、今までとは少し変わっていました。
そのことから人災として扱われ、世界中が疑心暗鬼になりました。それまでの自由な往来も制限され、次第に自国を守ることばかりに躍起になりました。気が付けば、分断が進み、戦争が各地で発生しはじめています。
そもそも感染症の歴史は、世界大戦の歴史と似ています。感染症があり、関税合戦があり、戦争へとつながっていく。人々の分断が進むところに、差別があり敵対がある。自分を守ろうとするあまりに他を排斥していくのです。毎日、報道では今日のコロナ患者の数が発信され、自宅待機や自粛、外出禁止や接触禁止などが行われました。
実際には、それができない職種もありそういう人たちが差別の対象になったりもしました。初期は感染していることを隠し、そのうちワクチンを打ったので関係ないと開き直った人たちもいました。マスクを着けていない人を徹底的に攻撃する自粛警察のような人たちもいました。戦争の時に、死ななければ非国民とののしり攻撃したり、排斥した人たちがいたことは本で読んだことがありましたが実際に似たことを体験したのはこのコロナの体験でした。
そこからパンデミックの正体とは何か、改めて今回のコロナの体験で気づいた人たちが多いように思います。人間の正体というのは、環境によっていくらでも変化することを垣間見る時、色々と考えさせられます。人間の心の汚染こそが世の中の荒廃を進めていくのです。だからこそ、いにしえから日々の浄化や穢れを祓う実践が病魔を遠ざける智慧だったのでしょう。
コロナが沈静化してきた今こそ、子どもたちのためにも歴史に学び、よくよく今回の出来事を検証して振り返っていきたいと思います。