好奇心の習慣

生きものというものはすべて習慣を持っています。

その習慣は、その人の日頃の生活パターンを認識させ自動的にそれを維持するように仕上がっているともいえます。自分自身に刷り込んでいくことで、その刷り込み通りの行動ができるようになるのです。

例えば、苦しい練習もそれを続けていれば次第に慣れていきます。楽を選ばない練習をするということは、それだけ生き方に影響するということです。先日も、あるニュースでヤマハ発動機のラグビーチームが急成長したキッカケに朝練のことが書かれていました。

基礎体力をどれだけ伸ばすかという基本から組み立てたのでしょうが、きっと遣る前と遣った後では確実にその基本の心構えも体構えも、気合の取り方も変わったはずです。

人は習慣をどのように工夫するかで変化していくことができるのです。

しかしそれがなぜ上手くできないかといえばそこに固定概念があるからです。例えば、長い時間過ごして繰り返された仕事などもそうですがきっとこうではないかという思い込みから抜け出せなくなっていきます。

営業の仕事一つ、サポートの仕事一つ、過去の習慣が自分の限界になってしまうのです。かつての仕事の仕方が当たり前になってしまえば、それ以外の方法を考える頭がありません。頭が固定概念に囚われてしまうので、どうしても発想が頑なになってしまうのです。

今まではこうだったから、きっとこうなるはずだからと鵜呑みにしてしまうのです。鵜呑みと言えば最近の出来事では、ある方から雄のニワトリを狭い空間に2羽入れると群れの競い合いで喧嘩ばかりすると聞かされていましたが、実際に2羽入れてみるととても仲よく協力しています。一緒に育ったからかもしれませんし、親子だからかもしれませんが、何でも先に思い込んでいる結果とは違うものが本来の結果の価値です。

人間は何を考えずに先に入れてしまった情報から、きっとそうなのだと思い込むことがもっとも間違うということなのでしょう。実際に、真心を籠めて取り組んでみたり先入観を壊すような行動をしてみたら世界は一変することの方がほとんどなのです。

思い込みという罠、刷り込みという限界が、その人の素直な成長を阻害するのでしょう。

大事なことは、正直な努力、直向な精進を繰り返すことのように思います。そして正しい習慣を根気強く鍛錬することのように思います。挑戦する勇気とは、この新しいことへチャレンジ、囚われないで取り組むことだと思います。

好奇心を優先し、知らないこと、分からないこと、新しいことを楽しんで生きたいと思います。