自助精進

昨日、昔から私たちと一緒に理念を取り組んでいる園を、これから一緒に理念に取り組む園が見学に伺いました。もう6年も前から一緒に実践を高めて取り組んでいますから気心も知れているのですが、改めて学び直すと本当に多くのことに気づかされる素晴らしい一日になりました。

人生には無駄がないというのは、決して無駄になっているものはない。その一つ一つに気づけるかどうかは自分次第であり、その事物から教えていただくことの方が確実なのです。

過去に共に歩んできた軌跡が如何に有難いことだったか、誠実に正直に取り組んでお互いに信じてきたことが如何に価値があったのかは、振り返った時にこそ味わい深くなるものです。

信頼というものは、信じて認めるということですが一緒に真剣に取り組んだからこそそれが強い絆になって今を照らすのでしょう。同じような悩みや苦しみがあり、そしてそれを乗り越えたものもこれから乗り越えるものも共にその大切さに気づけるということは道を一緒に歩んでいきましょうという無言の励ましになるのです。

他人が実践し踏み固めてきた道を観れば、それを観て元気を出るのは諦めなかったという心の姿勢に触れるからかもしれません。理想に向かって信じて歩んできた仲間たちの存在は心強く自他を愛し励ますものだと改めてご縁に感謝する日になりました。

特に感謝したのは、一緒に取り組んできた理事長の一言です。

如何に人が定着するかという話の中で理事長が大人も子どもも同じことですという話です。他人が居心地がよくなるのは子どもならどうか、

まず一つ目が「ここは僕の部屋だよ。」と子どもが感じていること。そして二つ目が「大好きな先生がいる」こと。そして三つ目が「大好きなお友達がいる」ということと教えてくださいました。

これが大人であっても同じことで、その職場は自分の家だと思えること。そして大好きな上司や大好きな仲間たちがいればそれがもっとも居心地が善いと仰っていました。

そのうえで、美味しい給食、色々なイベントとか、その他の処遇とかのオプションがあればいいとありました。

そして「この保育園の一人だと思えることが大事。」だと語られました。これは言い換えればこの組織の一員だと思えることが何よりも大事だということです。

自分がこの一員であることに誇りを持てるような関係になることがもっとも有難いことかもしれません。本気で理想を求めて已まず実践を励まし合い助け合い、どんなことがあっても前に進む、いや、進んでこれたという大好きな自分を持てる人が一人でも増えることが遣り甲斐であり働き甲斐だからでしょう。

実際は大変だったし今も大変ですと同時に仰られる姿に、ご縁と出会いがあったことに深い感動がこみ上げました。一つのことが結実するのは数年から十数年、もしくは数十年、数百年とかかるかもしれません。

しかしこの道は一度しか通らぬ道、もう二度とは通らぬ道なのです。

恥じないように誠実に取り組んできたことが、形になることは本当に有難いご縁に見守られ支えられた日々があったという証明です。饅頭を増やすよりも餡を増やせという言葉の意味も改めて深く腹に落ちてきます。

まさに「天は自ら助けるものを助く」です。自助精進こそ進化成長の要諦ということなのでしょう。

引き続き、人が仕合せになる仕組みを人が徳に報いる自らの実践を怠らず日々を真摯に高めていきたいと思います。

 

  1. コメント

    会社が世の中のお役に立てる土壌として、大切な要点を教えて頂いたように思います。目標や規範を、お客様と直接つながるものとして掲げることが自分の中で当たり前になってしまっていますが、その目標や規範が自然と達成される土壌は社内、社員でのことなのだと感じています。理化学工業の3つの目標も「みんなが笑顔で仕事ができること」「働いている仲間が仲が良いこと」「お互いを助け合うこと」とありました。そういった土壌づくりに覚悟を持たず、目が出るものや収穫物にばかり目を持っていく習慣が自分の中にやはりあるのだということを知りました。同時に、そこを実践している方々の存在が自分の勇気に繋がっています。もっと手前、そこからの改革。今できることからの改革を徹底的に楽しみたいと思います。

  2. コメント

    「人の学びに学ぶ」ということは、同じ道を志す者にとって、ほんとうに悦ばしいことです。ときには、先輩と後輩が入れ替わるような危機感を覚えて焦り、またときには、学びの奥深さに共感しあって、新たな緊張感を味わうこともありますが、その学びの過程の苦労を思うとき、「この人はほんとうに偉いなー」と、その姿に敬意を表したくなります。そんな仲間との関係の歴史に、「誠実さ」という実績をお互いが残せることは、何よりも嬉しいことです。同じ道を歩める有難さを味わいながら、誠実に学び合いを楽しみたいと思います。

  3. コメント

    関係性が深まったのかな?と感じ振り返っていると、お会いする回数も重ね、少しずつ色々な経験を積む中でだんだんと自分の体験したことを自分の言葉で伝えられるようになり、分からないことに気付いたり難しさを感じたり、色々な面で共感し合えるところがそう感じられたのかもしれません。
    「遣っていて時々何が本当か分からなくなることがある、『これでいいのだ』と誰かに言ってもらいたくなる」。と話され、その後に続く自分の言葉に後から思うと不思議さを感じました。自分自身もどこか同じように求めるところがあっても、掛ける言葉は実践して気付いたこと感じたこと、それでも信じて取り組んでいることを伝えていました。
    これでいいのかと思うことばかりですが、掛けた言葉をまず自分が信じて実践を重ねていきたいと思います。【●】

  4. コメント

    相手の話を傾聴することも共感することもまだまだ難しく、その上でそもそもあるものに対して「なぜ」と思える視点を持つことは容易ではないと感じています。いただいた機会に感謝して着実に積み重ねていきたいと思います。

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