私は、幼児期の子どもを対象にするお仕事を人生の半分以上取り組んできました。50歳の節目で振り返っていると、なぜこの仕事をしてきたのかということを考えてみました。本来、そんなに子どもは好きな方ではなく少し大変な存在だと感じていたことがありました。保育園や幼稚園に行くと、たくさんの子どもがいて少し苦手なくらいでした。ただ、自分の子どもができてからは子どもの発達に感動して魂が揺さぶられる体験をたくさん経験し、子どもを信じること、見守ることの有難さを学びました。
その上で私が子どもの仕事を根気強く続けてきた本当の理由は何か、それは「子ども心」にこそあります。私は子どもが子どもらしくいられる世の中になってほしいと願い、その社會の実現のために様々な社会実験を会社を通してやってきました。今も、その途上です。一般的には、何の会社か分からないといわれたり、変人や稀有な人などとも言われますが本質は子どもらしさを大切にするために志を守っているだけです。
日常的に、どうすれば子どもらしさが守れるか。これは大人に言い換えれば、どうすれば魂のままあるがままの自分が尊重しあえる世の中にできるかという問いでもあります。
本来、人間は固有の個性と徳性があり、それぞれに唯一無二の存在価値があります。それを十把一絡げのように扱い、金太郎飴みたいに切り刻んでいく。これが耐えられないからそうではない生き方をしたいと行動してきたともいえます。これはまず自分の子ども心を守り、自分らしさを守る挑戦でもありました。
そして子どもたちには、安心して自分らしくいられるようにその周辺の大人が自分らしくいられるための場づくりや研修をしてきました。また子どもの発達を邪魔しないことで、その子らしくいられる環境づくりもしてきました。
結局は、あるがまま、そのまま、自然のままということでそれを「かんながらの道」と名付けて今があります。
この先の人生もまた、環境や立場、状況が変わっても自分の生き方は変わることはないように私は思います。子どもたちがいつまでも健やかに安心して暮らしていける平和な世の中を推譲していくためにも、自分の生を遣り切っていのりたいと思います。
