自由と好奇心

人は疲れてくると好奇心が減退していくと思われています。しかしそれは刷り込みの一つで、どんな時でも面白いと思える人は好奇心が減退するどころかますます好奇心が発揮されていくものです。

一生は一度しかないものですから、生きているうちは如何に面白いと感じるかということはその人生を豊かし積極的にするうえで大切なことのように私は思います。

高杉晋作に「面白き事なきこの世を面白く」という辞世の句があります。人は後ろ向きになりまじめになってしまうと、次第にマイナス思考になり面白くなくなってくるものです。好奇心の減退とはこのことで、好奇心はどんな時でも笑いに換えたり、どんな時でも好い方に転じて、どんな時でも面白いと思える心を持ち続けることで発揮されていくものです。

もちろん、いろいろなことが起きると体躯は疲れていきます。情報量が多いと精神的にも疲れます。しかしこの疲れは見方を換えれば、体験したから得られるものであり、体験を通して人は本当に大切なことを学んでいます。

自分が体験するというのは、それだけ味わい深い人生になっていくのだからそれをどのように見方を換えて感謝にするかはその人の好奇心の発揮次第のように私は思います。

今の時代、まじめすぎて好奇心を失っている人たちが増えています。幼児性が強い子どもの純粋な感性を持っている日本人が次第に大人びてきて疲れてきています。好奇心を持ってなんでも遊びにして楽しんでいる子どもたちの姿に、私たちは好奇心を学び直す必要を感じます。

たくさんのことが発生しても、その体験をそのままあるがまま味わうこと。そしてぐっすりと眠り、また起きて新しい一日を楽しむこと。仕事にせず作業にせず義務にせず、好奇心でやっていると毎日は面白くなってきます。

自由とは好奇心と一体です。

自由な日々を送るためにも、いかに毎日を面白く生きていくか、子どもたちに習い実践していきたいと思います。

  1. コメント

    子どものように笑って、泣いて、怒ってとそこまで感情に起伏がないにしても1日の中で様々な感情が生まれます。それも含めて子どもたちの感情に勝る好奇心にはすごいの一言です。そして新たな展開が生まれるとワクワクしますが、「面白き事なきこの世を面白く」と自ら切り拓いていくことも日々大事にしていきたいと思います。

  2. コメント

    「好奇心」で動いたときの疲れは心地よく、「義務感」等で動いたときの疲れとは、その疲れ方も回復のし易さも全く違います。変な疲れ方をし、体だけでなく精神的に参ってしまっている人がたくさんいますが、彼らは、「好奇心」とは別の世界の仕事で疲れてしまっているのでしょう。そういう大人は、子どもから見ても面白くありません。「仕事」にしないように、関心の持ち方とエネルギーの使い方を変えていきたいと思います。

  3. コメント

    成長する歓び、育つ歓び、お役に立てる歓び、それらを忘れてしまったら自分の都合でしか好奇心もわかず楽しむことも出来ないように思います。そもそも何のためか、言い訳が幾らでも浮かんできた時は、自分自身に「だったらこうしてみたら?」と応えてみる心のあそびを大事にしていきたいと思います。

  4. コメント

    丁度昨夜、イチロー選手の事を調べていました。イチロー選手は相手の決め球や難しい球を打つことに好奇心を抱き、また付けてきた技術を棄ててももっと打てる様にと、フォームや考え方を毎年刷新することに好奇心を抱いています。先は見えるのか、光は見えるのかと問われると、見えないが見える様な気がしますと話していました。打てるか打てないかよりも大切な生き方があるという言葉に、凄みを感じました。毎年、毎回、自分を刷新していく好奇心を持って歩みたいです。

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