邂逅

今年を振り返ってみると、本当にたくさんの懐かしいご縁をいただきました。ご縁は不思議で、歳月を超えて出会うものです。それは師友との邂逅であったり、伝統との邂逅であったり、暮らしや道具との邂逅であったり、何度も繰り返し私たちは結ばれながら円環していきます。

意味のないことはこの世には存在しないとわかっているつもりでも、どうしても視野が狭くなり自分の見ている世界だけに囚われてしまいます。

ふと夜空を見上げれば、星々が無数に広がる宇宙の中に私たちが存在しているのを実感することがあります。この不思議な存在である自分自身を観照すれば、存在しているなにか偉大なものを感ぜずにはおれません。

繰り返し繰り返し、私たちは思い出や体験を記憶にして輪廻転生していくといいますがその一つ一つの出会いもまた輪廻転生しているのかもしれません。いのちを活かすというのは、大きな意味では出会いを活かすことです。

ひとつの出会いから人生が変わり、一つの出会いから意味がついていく・・・

意味が何かを知ることは、自分自身のいのちの旅を知ることです。このいのちはどのような旅を続けてきたか、そしてこれからどこに向かっていくのか、今はどうなのか、その意味は何か、このように内省を続けることで忘れられていた記憶にたどり着くことができます。

それを「邂逅」というのかもしれません。

この一年、いろいろなことがありましたが私の人生にとっては大きな節目の年だったと思います。恩返しに生きる人生に悔いはありませんから、引き続き私の天命を全うできるように日々の暮らしを充実させつつ意味を紡いでいのちの記憶を伝承し、子どもたちに譲っていきたいと思います。

今年も御蔭様に見守られた一年でした、ありがとうございました。

 

  1. コメント

    今年も一年様々なことがあり、その時々は大変でも振り返るとあっいう間でした。今見ている星の光は7年前の光を見ているのだそうです。「ひとつの出会いから人生が変わり、一つの出会いから意味がついていく・・・」この一文から、その瞬間に気づけなくても、きっとあの時がそうだった!と思える時が来るのではと星の光を見ても思うのです。だからこそ、日々の内省を怠らず今この時も大事にしていきたいと改めて感じます。
    今年も一年多くの学びをありがとうございました。来年もよろしくお願いします。

  2. コメント

    「対面同席五百生」という言葉があります。「対面」したり「同席」するだけでも、それまでに「五百生の縁」があるということですが、この縁の深さがあって「今日の出逢いがある」ということを改めて感謝するとともに、「今回の縁」を大切にし、また次につなげなければと感じます。今年もたくさんの方と対面し、同席させていただきました。これらの仲間とともに、この時代の使命をしっかりと果たしてゆきたいと思います。 今年もありがとうございました。

  3. コメント

    人にはそれぞれその人に相応しいものが与えられているということ、そしてその御縁を活かして深めていると新たな御縁に導かれいくということ。昨年もまた願ってもえられないような体験を沢山させていただく一年となりました。今もまた何かに繋がっている途中と思えば、新年を迎えられた歓びも一入です。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

  4. コメント

    どれも意味があると思うと、安心してものごとに向き合えるように感じます。しかし、自分自身はまだその意味の受け取り方に迷いがあります。しかし去年一年で体験したことによってその迷った体験も大切な経験と変わりました。少しずつ、自分を支えて下さる体験が増えていくことは自分自身の自信にもつながっていっています。今年も体験を大切に紐解き、味わい、身に着けていきたいと思います。本年もどうぞよろしくお願いします。

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