慰霊碑建立

今度、BAに慰霊碑を建立する計画があります。これは、志半ばで斃れた友の意志を継ぐために行うものです。これから碑文の文章を刻むことになりますが、ここから次のステージが開かれていく予兆を感じます。

そもそも慰霊碑を辞書でひくと「慰霊碑とは、事故や戦争、災害などで亡くなった人や動物の霊を慰めるために建立された石碑。鎮魂碑などともいう。 霊を慰めるためや、二度とそのようなことがないように戒めることや、警告といった意味をもち、それに沿った文言が碑文として刻まれる。」とあります。

慰霊とは、亡くなった人のことでその霊魂を指します。碑(いしぶみ)は後世に伝えるために先人の事跡・氏名などを石に刻んで建てたもののことです。

古代のむかしから世界中に石碑は存在していますが、それらは忘れたくないことや、大切なことを石に刻み後世に伝えていこうとしたからです。

日々に喧騒に追われ、大切なことを人はすぐに忘れてしまいます。魂や想いは肉体が滅んでも、いつまでもその場に遺ってあとから来るものたちを心待ちにしながら醸成されていくものです。

その祈りに似たものをいつまでも大切につないでいくように石に役割を与え想いを刻み伝達してもらおうとしたのです。

石という物体はとても不思議なものです。太古のむかしから永久の時間の中で産まれそして永遠の時間をいつまでも形を変えて生き続けます。まさに記憶の旅人です。

今回、慰霊碑に用いる石碑は佐賀県産の唐津石である安山岩です。この安山岩というのは、地表に噴き出たマグマが短時間で冷やされてできた火成岩の一種のことです。色調は灰色で白や黒の斑点模様があります。火にも強く、墓石などで多く使われているものです。

これから刻みに入っていきますが、魂や想いを籠めて取り組んでいきたいと思います。

 

  1. コメント

    すべては「変転」のなかにありますが、「変転のスピード」というか「いのちの長さ」は様々です。なかでも「石や岩」のいのちは長く、その姿は、何代にもわたって受け継いでいくことができます。そういう意味で「石碑に刻む」ということは、その永遠性を願ったものでしょう。子孫に残し伝えたいことはたくさんありますが、「石碑」とともに、私たちの「生き様」も一緒に伝わるようでありたいものです。

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