呼吸の妙

私達人間は呼吸をします。空気を吸って吐いて生活をしています。魚であれば水の中で同じように空気を吸って吐いて生きています。これを改めてよく考えてみると、私たちはその空氣や水の中から元氣というものをいただいていることに気づきます。

つい睡眠や食事、運動など、目に見えるものだけで元氣になっていると思っていますがその中心をよく観察するとそれは呼吸であることがわかります。呼吸を止め続けたら私たちは動かなくなって死んでしまいます。私たちの全細胞は、呼吸を通して活動しているということです。

現在、環境汚染によって空気が汚れていません。また川や海なども汚染されています。魚たちがいなくなったのも、水中が汚染されたからです。呼吸によって汚染されたものも取り込んだことで寿命が失われてしまいました。人間もまた空気汚染によって呼吸器系の病気が増えてきました。

目に見えず、当たり前すぎて感じにくいこの空気や水というものをどれだけ真摯に守っていくかは日々の呼吸に気づけるかどうかだとも感じています。

呼吸を使った瞑想や健康を保つ方法は呼吸法とも呼ばれます。一説によれば、仏陀がはじまりともありますがヨガや座禅、武道、茶道などにも呼吸は用いられます。呼吸は心身とのつながりの所にあり、その結びの存在でもあります。

心と体を調えていく中間に、呼吸がその結びをしているということでしょう。

当たり前すぎて知らないことばかりが私にもまだまだたくさんあります。今年は養生を磨くことをテーマにしていますからこの呼吸というものも学び直していきたいと思います。

豊かな暮らしには、呼吸を調えることからはじまります。子どもたちにもその呼吸の大切さを伝承していきたいと思います。

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