お役目

生命にはお役目というものがある。

これは動植物だけに限らず、虫たちや菌たち、または人間にとっても同じくそのお役目をそれぞれに果たしていこうとする。そしてそのいのちをまた次世代へと手渡し、自分の役目を終えていくのです。

季節が廻り、時代は変わり、すべてのいのちはそれぞれの役目を得ます。

与えられた環境で、生まれてきたその時々で、またそのものらしさのままに、それぞれの役目に生きているのです。人は役目を誰かに与えられていると思いがちですが、実際は役目は自分で果たそうとしているのです。

これはある人たちの人生でもわかりますが、時処位をシェアして生きているのだからそれぞれが主人公としての物語があるのです。

庭の寄せ植えでも、ある植物が伸びすぎるとある植物は抑え込まれてしまいます。そしてその時、伸びすぎた植物が主役の物語と、抑え込まれた植物の物語が同時に存在するのです。

つまりは生きものはすべて自分が主人公であるのです、だから主人公同士の物語を持っているのだから主体か受身かというものは本来はなく、それぞれが主体である者同士で成り立っている世の中であるともいえます。

だからこそ、役割やお役目というものがあるのです。

なんらかのお役目があるのだから、腐らずに一生懸命勤めさせてもらおう、何か意味があるのだから自分の役割を果たしていこうとすることではじめていのちのバトンタッチをしていくことができるのです。

すぐに受身か主体かという議論になりますが、どうも日本人は何でもさせられているや、しないといけないなどと主体で在るはずのものをいちいち受身で理解しようとつとめます。しかしお役目という考え方で観れば、どちらかが強くてなにかをさせられる関係ではなく、それぞれに担う主体としての自分と思えるはずなのです。

世の中はみんなで様々な役目を果たしていきます、決して無駄はないのです。
これからもいのちのバトンを渡していけるように、自分の天命に尽くしていこうと思います。

  1. コメント

    「お勤めご苦労様です」と言う機会も少ないですが、言って頂くこと、耳にする機会も少ないように思います。表現の仕方に多少の差異があるにせよ、相手を思い遣る声掛けは仕事をしていく上で大切なことだと感じています。当たり前となるのではなく、有難いという気持ちをもちお互いを尊重し合える関係づくりを構築していきたいと思います。

  2. コメント

    役目というものを考えた時、自分で勝手に出来そうもない大きな役目を作り出して挑んでしまう癖がある様に感じます。本来は、今出来る限りの役目を見つけ理解し、正しく、怠らずに楽しんでいく事なのだと感じます。自分の弱みを見つけた様に思います。今日から改めて取り組んで行きたいと思います。

  3. コメント

    自分の役割が一体何なのか、またその中でどうすれば自分が周りのお役にたてるのか?自分自身もそうですが関わる人すべてが主体的に考え行動していけばどれだけ世の中がよくなるのだろうと思います。現実的にはまだまだ迷い受け身な自分がいます。しかし命を頂いたからにはやはりそこに役割があるのだと感じます。又、どうすれば周りの人のお役にたてるのかを考え行動していれば自然に自分の役割もより明確になるのだと思います。

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