価値観の違い

人にはそれぞれに生まれてきてから身に着いた価値観というものがあります。

人が違うというのは、見た目のことだけではなくその価値観が異なるから違いが出るのです。
そしてその価値観があるからその人のやりたいことがはっきりするのです。

一般的に社会や組織には、価値観を画一化していくというものがあります。
みんな同じような考えでないといけないような何か無言の圧力のようなものがかかるのです。

組織でも一般的には歯車という言い方もしますが、そうやって違いをなくしていくのです。
本来は違いを認め合える関係や、価値観が異なるもの同士の協力こそが役割分担です。

誰かの価値観に合わせて誰かの価値観の通りでいれば楽と勘違いしているのも育成環境の中で刷り込まれてきたものともいうのです。自分の価値観を否定し、自我が強い人や、立場が強烈な人の方が正しいと思いこまされたり力ずくで抑え込まれたりされたことがあればあるほどにその刷り込みは深くなります。

本来、組織では理念というものがあってその次に価値観という順序が必要だと思っています。

なぜなら価値観を優先させれば、その人の価値観と自分の価値観の違いばかりが目についてしまい御互いが同じではないことに違和感を感じて争いや諦め感ばかりがでてきます。しかし、理念を優先して何のためにやっているのかと御互いに感じていれば同じものを観ながら語り合うのだからそれぞれの価値観の違いは相乗効果を生み出していくのです。

つまり常に何のためにそれをやるのかというのをしっかり持つことは、相手に無理に合わせようとしなくても済むことになるのです。もともと人は自分の価値観で伝えようとすると、人がみんな違うのだから不安になるものです。

価値観が一つではないのだからいろいろとあっていいのでしょうが何のためにやっているのかが伝わっていないのであれば周りはその人自身の価値観ばかりが気になってしまいます。そしてそれに対して、正しいとか間違っているとかばかりを感じてしまうのです。

まず何のためにがはっきりすること、それをいつも心に留めておくことのように思います。
己を知るということは何よりも難しいのです、なぜなら最も身近過ぎているからです。

しかしタイプが違うということは、協力でき役割分担ができるということを意味します。

それを自覚すれば何のために出会ったのか、何のために協力するのか、自分自身がはっきりすることで価値観の違いは不安ではなく安心に変わるのです。

子ども達は、生まれながらにそれぞれの独自の価値観を持っているものです。その子どもたちが自由に自分らしくいられるっように、大人の社会を創る責任を持つ一人として自分のスタンスやものの観方というものを常に注意して意識しておきたいと思います。

  1. コメント

    意味を含んで話をしても、相手は得てして気付かないものです。気付くだろうでは気づかない、それも価値観の違いだと感じています。言葉の上でどれだけ相手を心配しても、行動が伴わなければ言葉が飛び交うだけです。価値観が異なる中で、伝わり方を意識した伝え方を考えていきたいと思います。

  2. コメント

    中途半端な正義心で毎日イライラしている自分。他人の価値観の違いを受け止めて穏やかな日々過ごしたくて「価値観の違い」というキーワードを検索していたらこのブログに辿り着きました。ん?悟り?なんか良い事が沢山書いてある。あっ。家具屋の社長さんが書いてるんだ?きっと素材や環境問題を考えた一生使える良い家具でも作ってらっしゃるんだろうな?と勘違いましたが。とてもプラスになりそうなので、過去のブログもこれから拝見させていただきます。

  3. コメント

    今の会社の事を考えてみてもそうですが、理念が在る事でそこから様々な事を考える事が出来ます。その中で個々の価値観が出てきて自分にしか出来ない事に人は気づき仕事をさせて頂けるのだと思います。理念が無ければ個々の価値観でぶつかり合い、歯車がかみ合わなくなるのだと思います。最近は様々な場面で理念が明確である事の大事さを感じています。理念に皆があわせようとするからこそ役割も明確になり協力していけるのだと思います。

  4. コメント

    先日の藤森先生の講演の中で、「気になる子が居るということは、向こうもあなたが気になっているでしょうね。自分の価値観と違うから相手が気になるという事は、相手もあなたと違う価値観の世界であなたを見ているのですから」という趣旨の言葉を聞いた時、自分自身の勝手な都合で相手や物事を見ていることに気付きました。また、同じ世界観で居る必要もないという事、違う世界観を持っていた方が、共生していくには必要なことも多くあることを学びました。もっとたくさんの世界観を知ることが出来ると思うと、ワクワクしてきます。心の枠を取り払っていきたいと思います。

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