チャンスを活かす

昨日は、自然農の田畑を整える作業を行いました。いい風が吹き、まさに新緑の季節に入りこれから種を蒔き、苗を植えます。自然の四季と共に暮らしを行うのは、それだけで運気を高めてくれます。

グローバリズムの台頭で、人類は都市型の集中した消費の社會を形成してきましたがその脆さを今回の新型コロナウイルスによって直面しています。自粛するしかなく、自宅に居続けて過ごすという日々を送るしかありません。

感染症は、何度も人類を滅亡寸前まで追いやってきましたがそのどれもが都市型の人と接触する場所で、しかも海外を行き来する人たちによってもたらされてきました。

物流を発展させ、交流人口を増やすことによって経済を発展させてきましたが人口密度が集中し、海外からの人々が容易に行き来することになったということはそれだけ感染量のリスクも高まったということでもあります。今回のことを省みると、人口が80億人を突破したところくらいから自然界が許すはずがないと感じていましたがいよいよ人口減に傾く最初の合図が入ったのではないかとも感じました。

自然界では、天敵というものがありそれが絶妙なバランスで調和を助けてくれます。増えすぎると減るというのは、自然の摂理でありこれは誰も変えることはできません。自然の摂理とは、真理であり、掟でもあります。子から親が産まれないように、また川が下から上に流れないようにすべてのものには決まった道理があるということです。

それに逆らえないのだから昔の人たちは敢えて逆らわないで謙虚に生きていく方法を取ってきました。それが足るを知る事であり、分度を保つことであり、自然に感謝してお互いに助け合う社會を築き上げていくことでした。

現代の社會のもろさは、この逆を走っているところにあります。このまま欲望に任せて、分限を超えつづけ自然を敵にして誰かを蹴落としていくよいな社會が果たして人類にとってどうなのかということが突き付けられたのです。

私たちはみんなで立ち止まったのだから、子どもたちの未来を思えば今回の機会をチャンスにして生き方を見直し先人に倣い、新しい社會をもう一度見つめ直して取り組むこともできるはずです。人類が滅亡する前に、何度も自然はチャンスを与えてくれます。そのチャンスを無駄にしないように、目覚めた人たちが立ち上がっていくしかありません。

子どもたちが安心して末永く暮らしていけるように、このチャンスを活かしたいと思います。

  1. コメント

    ものごとには「大前提」というものがあります。ここが違っていると、まったく違う世界が出来上がります。「人間あっての地球」なのか「地球あっての人間」なのか、あるいは、「人道あっての天道」なのか「天道あっての人道」なのか?!この大前提から間違ってきたのではないでしょうか。傲慢な「人間都合の発想」を、一度見直す必要があるようです。仕事は「適材適所」でいいですが、暮らしには「適所適材」という思想が必要なのではないでしょうか。

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