地球の一部 (感覚)

生きものには感覚というものが備わっています。人間であれば五感があるように、昆虫や植物、すべての生き物は感覚があります。

例えば、昆虫であれば触覚などわかりやすいですがとても微細なセンサーになっていてあらゆるものを触ることで認識することができたりします。植物では蔓系のものなども蔓の先で何回も揺れているうちに触るもの、それは風や光にいたるまで感じ取ってはどの方向に延びていくのかを認識します。

他にも蝙蝠などは超音波というものを使ったり、鳥などは未来予知的な感覚を使います。これらの感覚はそれぞれの生き物たちが独自に伸ばしてきた能力ですが、これらは本来何処からきているものかということです。

それは当然、地球であるということは自明の理です。

私たちは地球の持っている感覚の一部を受け継ぎ、その感覚によって地球全体の中で暮らしを営むことができています。つまり、地球の持っている感覚の一部こそ私たちが地球の生き物である理由ということです。

私たちが五感を用いるとき、私たちは地球を感じることができます。たとえば、呼吸や味覚、聴覚、嗅覚なども深く関連し連動しています。丸ごと一つであった感覚を、五感という言い方で分けていますが本来は私たちは地球の感覚を用いているということです。

地球の感覚を用いるとき、私たちは感覚によって全体性に触れていきます。心が統一され、感覚が融和し、自然と一体になる感覚を得られるのです。

現代は、頭ばかり使い脳によって感覚を超えたように感じていますが脳ばかりを酷使していると地球の感覚からずれて不安になるばかりです。私たちは地球の一部ですから、地球と共生しながら地球と一体になって感覚を使う喜びを味わう生きものの一つなのです。

現在、地球は大きな変化を続けています。何も起きなければ何もおきなかったと脳が認識して、感覚がズレていきますが今感覚を使えば偉大な変化が発生していることを五感で感じます。

自分の五感や感覚、直観は地球と共にあると感じ取れます。引き続き、子どもたちのためにも、地球の一部であることを認識できるような場を継承していきたいと思います。