味と場

食べ物は熟成や発酵、あるいは組み合わせによって味が調い健康によいものになるものがたくさんあります。例えば、酵素玄米なども時間をかけて熟成することで酵素が働きより美味しく健康な食べ物になっていきます。

お漬物なども私は13年漬け続けている高菜を持っていますが、その味わいはまるで熟成されたウィスキーのような芳醇な味わいで食べるとやはり美味しく体も喜んでいる感じになります。

経年変化で劣化すると思われているものもあれば、先ほどの熟成や発酵など時間をかければかけるほどにさらに人間にとって善いものになることもあります。これらは何がそうなっているのかということです。

そもそもこの熟成や発酵というものは、よく観察すると科学的な効果とは別に関係性というものがあります。長い時間をかけて関係を持つことで生まれてくる信頼関係やお互いを必要としあう共生関係が結ばれていきます。

私たちは時間をかけることに由って信頼関係は強くそして深く結ばれていきます。そのことから安心し、喜びや豊かさも増えていきます。この関係性というものは、味の中に私は入っているものと感じています。

なぜなら、田んぼでのお米づくりや伝統在来種の高菜でも自らそのものの生産に深く関わりそのものが喜んでくれるようにと共に働き合っていると美味しく感じ、仕合せや豊かさが増えていくのを実感しているからです。

まだ科学では証明できなくても体感として間違いなくあるものは、存在すると私は信じています。それだけまだ科学が追いついてきていない世界が私たちが生きているこの場なのでしょう。

場の中に入っているものだからこそ、私はそれを場の中で顕現させていきます。これは味も同じことです。つまり味というのは、そういう意味で場を感じるための大切な感覚の一つです。

引き続き、味と場を探求して美味しいものや健康であることの意味を子孫へと伝承していきたいと思います。

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