真の調和

最近、ブロックチェーンの関係でweb3.0の話ばかりを耳にします。そもそも思い返せば、25年前にインターネットもなかったような時代から今までずっとITに関わり、会社を経営していく中での経過を見ているとおおよそのことは予想していた通りでした。人間が使うものだから、人間がどのようにその道具を使っていくのかは歴史を見れば大体同じです。

情報などわかりやすいものですが、誰か特定の人だけが知っていた李、既得権益で隠したりしていると、それを持っている人と持っていない人で格差が出ます。それをみんなでオープンにしようといったり、シェアしようとするのは自然な流れです。

そもそもこのweb3.0を最初に提唱した仮想通貨「イーサリアム」の共同創業者のギャビン・ウッド氏がアメリカのスノーデンの告発の問題意識からであるそうです。

中央集権から分散型へ、これもまたある一定のGAFAなどの企業が情報や富を独占する中で、この行き詰った状態を打破するために新たに生まれた産業構造が現れます。シェアリングエコノミーなどのその一つであることが容易にわかります。

産業革命は新しいテクノロジーによって起こりますから、今のブロックチェーンというテクノロジーがどのように産業を換えるのかは産業に関わる人たちの一つの生命線にもなっているということです。

私は、デジタルとアナログのバランスが重要で、本来は人間がデジタルをきちんと理性的に活用していくことを暮らしでととのえていますからどうしてもデジタルだけの方の話は偏って感じます。

最近、結(ゆい)という相互扶助の集まりを甦生し茅葺屋根を甦生しました。みんなブロックチェーンのことはあまり知らなくても、私がそこで話せばすぐにDAOや自律分散型の意味を伝えることができます。また聴福庵というように、物が調和して繋がりあうような場をみせてその概念を伝えることがあります。また羅網のような仏具で話すこともできます。

すでにある概念ですが、理想ははっきりと心にあります。

子どもたちのためにもこれを実現するために、地味なところで根気強く真の調和に挑戦していきます。