縁と恩

私の手元には、たくさんの方々からいただいたものがあります。それは伝来の銅鏡であったり、法螺貝であったり、または出会った方々の形見分けのようなものを託されていていただいたものは今でも大事に持っています。

また同時に今の私もたくさんの方々かた託されたもので仕上がったものです。ご縁から、あると時には死別し、ある時には任され、またある時には頼まれ、気が付いたら今のようになってしまいました。

特に遺志を継いでいるものや誓いや約束したものを守ることで大きな力をいただいています。これは相手がいるのですが、実際には自分の中で決心したものですから相手はもはや関係ありません。自分自身が心に決めたことに誠実に取り組んでいくだけですが、それがとても大変なことで挫けそうな時こそその相手の励ましや応援をいただくことばかりで有難く感じています。

人は一人ではないというのは、自分の中にもたくさんの人が存在しているのでわかります。今の私になったのは、その出会ってきた方々とのご縁、そして今の私になるまで繋いできていただいた存在があってこそです。

そのご縁とご恩に報いていきたいと思うからこそ、一期一会の人生を歩んでいくことができます。

人生にはいつも大事な局面で恩師や同志同朋が顕れます。

そうやって結ばれ続けていくご縁を深く味わいながら感謝して道を歩んでいきます。

今しかないからこそ、忘れないで悔いのないように生きていきたいと思います。