物事の見方というのは、人によって異なります。ある人は好いことでもまた別の人には悪いことにもなります。同じ現象で同じ状況でも見方次第で結果は全く別物になります。
故事に「人間万事塞翁が馬」というものがあります。
これは簡単に言うとこうです。
昔、塞翁という老人の馬が逃げてしまい周囲は「不幸だ」と言いました。しかしその馬は、後に良い馬を連れて帰ってきたので「幸運だ」と言われます。ところがその馬に乗った息子が落馬してケガをし、「やはり不幸だ」となりましたがそのケガのおかげで息子が戦争に行かずに済み、命が助かり「幸福だ」となった話です。
周囲が不幸だ幸福だと騒いでも、塞翁という老人は「いやこれはそうとも限らない」と物事の見方をその都度に変えて対応した知恵の故事です。
出来事の結果はその時に決まったわけではなく、その途中として受け容れさらに運命が好転していくように見守っていくという心の態度です。
そう考えてみると、人生は色々なことがあり感情も一喜一憂します。周囲も様々な評価や解釈をします。しかし、生き方に照らし見方を変えればすべてそこから學ぶことがたくさんあります。
例えば、悪いことがあった時にも、これはいつか善いことになると素直に信じ、善いことがあった時には、これは後に氣をつけないといけないかもしれないと謙虚になる。
そうなると善悪正否や評価なども忘れて、「今がちょうどいい、これでいい」と意外と氣楽に取り組んでいけるものです。
自分のものの見方がどうなっているか、カグヤでは「丸ごと一円観」ともいい、「一円対話」でそのものの見方をみんなで磨いています。この実践を続けていくと、あるがままがいい、そのままでいい、存在そのものがいいと、居心地のよい居場所ができ安心できる職場になります。
これからも子どもたちが安心して育つ場をお手伝いできるように精進していきたいと思います。

コメント
昨夜調べごとをしていた中、このブログに出会いました。今この瞬間の自分の漠然とした抽象的な概念が文章となって形にある感覚を持ち前のめりで過去のブログを読ませてもらっています。この邂逅を嬉しく思います。