循環の暦

昨日は辰の日で龍とのご縁が深いお彼岸の日、また満月の英彦山はたくさんの雨が降りました。遠方から法螺貝のお受け取りの儀式のために来られた方々と一緒に祈り、法螺貝の甦生と吹き方の練習を行いました。

とても澄み切ったお水に包まれた場でみんなそれぞれに自分らしい法螺貝の音を鳴動させ、これから新たに法螺道に入っていきます。

見送りの法螺貝を立てながらこの先にどのようなお導きがあるのか、英彦山のお山や此処からはじまる新たなご縁を深くいのります。

今日の午前中は英彦山の弁財天の秋の大祭を行います。今日は巳の日、お水や芸能、弁天様の縁日です。

古代の人たちは、日時を単なる記号やスケジュールなどとは思っていませんでした。暦は、関係性のことです。今日はどのように関係が巡り、循環した一日であるか。12日と60日とをよく観察し、因果応報がどのように成熟して今になっているのかを振り返る大切な一日でした。

お山のお水をよく観察していると洞察できますが、このお水は雨によってもたらされます。その雨は川になり海になり雲になりまた戻ってきます。このお水が戻ってくるのにどれくらいの巡りを経て今此処に辿り着いているのか。循環を感じます。

お山の甦生をしながら循環のお手入れをしていると、この暦や日取りはとても大切に思えてきます。

私はいちいち、法螺貝を甦生するのに場所やお水や縁日、そしてタイミング(刻)にこだわります。それはこのご縁がどのような巡りの中に入っていくか、それが乱れないように美しくあるように、また調和するようにといのるからです。

現代は何でも自分都合、人間都合、権威権力都合や法律都合などでスケジュールで時間を動かしていきます。しかし本来の時というものは、巡るものでありそれを内省して調和していくための道具です。

今日という日をどう結ぶのかは生き方次第です。

豊穣の秋にいのり育つ場で実っているお米を奉納して残りの収穫までを弁財天の見守りに感謝します。

そして今度の収穫祭は10月10日、日干支は「丁巳」という火を帯びた日。かがり火を囲み、一期一会の収穫をみんなと一緒に味わっていきたいと思います。

 

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