子ども心3

子ども心の三つ目には、「にこにこ」と素直に笑う楽しい心がある。

子どもは、自分の知識からではなく自然に命あるものを観ては楽しい心を持っている。

例えば、湧き出る泉のように、嬉しいことを思い出したり、急にこれから先のことがワクワクしてきたり、優しい眼差しに幸せを感じたり、何もないことの中に何かがあることを知っているかのように感じる心が顕われてくることに「にこにこ」した心が出ているのである。

そしてこの「にこにこ」には、自然を信じることの楽しさ、その中に存在する自分の嬉しい気持ちを同時に感じきっているのである。

子どもにとっての自然を信じるとは、いつも自分のことを見守ってくれている存在に観えているのである。

理由や理屈などはなく、ただただこの自然を信じる楽しさを心で味わうことができるのである。

この信じ合う世界に、生きている歓びを実感し、楽しいという気持ちが命の泉が湧き出すように滾々と表に笑顔として顕われているのである。

この「にこにこ」と素直に思える心は、子ども心のことである。

常に自然の中に信じ合っているものたちがいて、その繋がりの嬉しさと命の織り成す永遠の繰り返しを真心で受け取っているのである。

次第に大人になるとそうではなく信じる事を怖がるようになり、不信と不安で過去も未来もいっぱいにし、信じ合っている今のことを喜べることもできなくなってくる。そして笑顔がでなくなっていくものである。

子どもはそうではなく、自分の心の一部としてあるがままに自然を感じているから自然に「にこにこ」と純粋な心で楽しい笑顔の言霊を発しているのである。

これを子ども心の三つ目として書いておきたい。