価値観の転換、生き方の転換

人間の価値観というのはなかなか変わらないものです。今までどのような価値観でその人が生きてきたか、それを生き方とも言います。その生き方を転換することで価値観は変わりますが、生き方の転換はそう簡単なことではありません。

長い年月をかけて、同じ価値観でずっと生きてきたらその習慣が身体に沁み付いてしまいます。新しい価値観が習慣になるには、それまでの考え方を新しい習慣によって上書きして刷新していく必要があります。

またこの価値観は、周囲の環境によって知らず知らずに刷り込まれていくものです。もしくははじめて見たものを常識であると信じ込むものです。人間は、本質や本当に何かということを考え抜かないでもほとんどが反射的に動いて問題が起きないように習得していきます。幼いころからの教育や繰り返しの動作によって、考えなくても動けるようになるからです。

しかし何も疑問に思わずに生きていると、自分の見ている世界の方が揺るがなくなり本来の自然の変化の方を自分の価値観で変えてしまおうとするものです。人間社會というのは、誰かの創り上げた価値観に従ってみんなそれに順応して生きています。海外に出ればそれぞれの国の価値観があり、そこに生活する人たちはその価値観であることが当たり前になっているようにです。

今までのやり方や価値観では合わないと気づいたら、人間は自分を変えようとします。その変えようとするとき、新しい場所に行くこともまた変わることでもありますが本来は価値観の転換は生き方の転換だからこそどのような場所であっても自分自身が生き方を換えようと決意しないと変化することはないように私は思います。

今までの自分の価値観ではない新しい価値観に触れ、その価値観の方が素晴らしいと実感し素直にそうありたいと願うのなら自分の生き方の転換のための努力や精進が必要になります。

生き方を換えるというのは、それまでの自分の癖を捨てていくことです。癖に負けてしまえばまた同じことを繰り返してしまいます。自分の癖を見抜いてそれを修正する、それを自分で内省によってできる人もいれば一緒に歩んでくれるコーチや見守る人によってできる人もいます。

大事なのはまず自分の生き方を換えようと心から決意することが全てのスタートです。

引き続き、子ども第一義の生き方を通してコンサルティングを深めて弘めて同志と共に道を歩み続けていきたいと思います。