情報リテラシー教育2

我々はWEBという媒体を通して、クライアントへホームページの制作をするという情報付加価値を集約し受発信するという仕事を取り扱っている。

もちろんビジネスでいえば、差別化でもあり、その園の個性や考え方といういわゆる創立者や集団の理念を具現化するものに使っている。創造的に、その園の持つ魅力を引き出しまた今後の進む方針や方向も示唆するようにそっと潜ませるのも技のひとつだ。また情報の持つ個人の価値観の深さだけでは一般の方々へは伝えるのが難しく、それが通常は見えないのでデザインという手法を使ってビジュアル的に表現し価値を浸透するイメージを伝達していくようにする。

通常のインターネットはワールドワイドなのだが、保育園幼稚園は地域限定が多いので主にはローカルワイドになる。このように広さ狭さだけでは先般ブログでお伝えしたデジタル表現だけになるので、そこに深さや浅さを表現するためにアナログ表現でいう経過や時の流れを上手に顕在化させる。

ここで私たちカグヤがプロフェッショナルとして重要にしているキーワードがやはり「情報リテラシー」だ。ブランド構築などは、格好良く聞こえるが自分だけのエゴを満たす場合が得てして多い。本当はもっと広く物事を捉え、そこから表現することが大事なことだと思う。

今、世の中において何かの基準で必要か不必要かを判断することは非常に難しい。

人は得てして共感するところだけしか脳にインプットしないわけだからまったく関心がなければどんな情報も素通りしてしまうからだ。「これは必要だ」とこちらが思っても受け手が「これは不必要だ」と思うと、クライアントの目的を果たせない場合がある。気付きがあればいいのだがそれは個人業なので神業に近い。だから基本に「誰に何を伝えたいのか?そしてそれはなぜなのか?」という深い考察が我々取材をするスタッフには常に求められている。

よく「制作するならどこの業者でも良い、安くて早ければそれ良い。」と仰るクライアントもいらっしゃるが、誠に残念なことに実はこれは本当は大変なことなのだ。そこで生まれる「情報の発信」という情報リテラシーのスタートが定められればゴールはよほどのことがない限りそのまま無計画に立てられたゴールまでいってしまうだろう。

なぜなら情報には連続性があり途切れないわけだから、リセットはきかないからだ。
だからこそホームページは情報を扱う特殊な専門性が求められるということなのだ。

ここでもやはり「情報リテラシー教育」は欠かせないのだ。

ちょっと詳しく弊社スタッフの行っている業務を事例として分解してみる。

ホームページ制作では、デザイン、情報、キャッチ、設計、集約、企画、集約という作業が行われる。これは弊社のコンサルタントスタッフが行うことだ。一見、ただ制作をしているようにみえるが同業他社とは取材をする個人の実績と経験がまったく違う。先日、うちの取材コンサルタントと話しをしていたら「誰に何をどのように伝え、それをどのように表現すればWIN=WINになるのか?」を企画段階で徹底して話し合っていた。何だか自社のことで手前味噌だが、本当に凄いスタッフが多い会社だと思う。もちろん1,2件の制作でこれをやっていれば当たり前だが4年で600クライアント以上そのまま基本に忠実に丁寧に手がけていえるのだからやはり凄いのだと思う。

実はこのような話しが制作の根幹部分で徹底して行われているだけで、情報リテラシーの専門性が出ているのだ。何か特殊なことをやっているのがプロに見えるが基本の徹底こそがプロたる所以なのだと私は思う。このように企業はお客様のために見えない部分に対しても省かず実直に徹底して取り組むという中に本質なる力を身に付けてクライアントに貢献していくことができるのだろう。そうすることで生まれる軸がクライアントのニーズにあわせた今後の判断基準の基になっていき良い仕事にしていけるのだろう。

長くなったが「情報リテラシー」とは、情報を扱う専門性で情報を取捨選択する力のこと。これからは、未来の為にもこのような専門的に情報リテラシーを扱う職業が増え、教育界にも子どものためにもプラスになるような人がどんどんでてくれればと心から願う。