独立自尊、禍福を転じる

古民家再生をしつつ、電気や水道周りなども自分で直しています。今までは専門業者でないと直すことができないと思い込んでいましたが、いざ家を修理すると覚悟を決めるとなんでもできるから不思議なものです。

自然農のときも、自然養鶏のときも、また古民家再生、これからはじめる風土報徳も、最初は一人で覚悟を決めます。何よりも自分自身がやると決心することは、何よりも大切なことでないものずくしのなかであっても自分がやると決めることで周りも動き出していきます。

人間は、この「決心」というものが何よりもハタラキを育みます。

そしてその後、その決心をみては助けてくださる人たちが出てきます。自分でやろうと決めた人を応援したいと思うのです。一人ではできないことを一人でもやろうとするのだから見ていられないことばかりです。人にはなさけ(情)があり、有り難いそのお情けを与えてくれます。

これは天のお情けも同じく、何とかしようとしている真心に加勢してくださるのです。お陰様も感謝もまた、そういう決心をすることで今まで以上に感じることができるようになります。

つまり独立自尊、まずは自分自身が自分の心と正対し折り合いをつけて言い訳を断つことで初心が固まりその行動が正直になり迷いが消えるのでしょう。

悩むことは迷いは同じではありませんから、「悩むけれど迷わない」というのが初心、決心をしている状態ということです。どんな結果になったとしても、自分自身で決めたことだからと清々しい境地を維持することができるのです。

そのために全体にとっていいか、未来にとっていいか、世界にとっていいか、地球にとってどうか、歴史をみてどうかと、あらゆる基準に照らしながら自問自答し悩み切ることは必要かもしれません。

どんな日々も、つながりとご縁の中の一期一会ですから一つの決断が次の今をつくっていきます。

独立自尊、禍福を転じつつ、楽しみ味わいながら歩みたいと思います。