人事を尽くすとは

人には色々な悩みや苦しみというものがあります。

急に思いもしなかった自分にとって良くないと思える出来事が次々に起きると、人はマイナス思考になり今度はどんな悪いことが起きるのだろうかと困ってしまうのです。そして解決策が思いつかないときに余計に困窮してしまい信じることができなくなるのです。

何か困ったときに対応しようと思っていたら、困ったときには対応できないということがたくさんあります。だからこそ、日頃から困ったときのために困らないようにしておくことが困らないためのコツのように思います。

では困らないようにするとは何かと言えば、例えば日頃から信仰心を大切に祈りの実践をしていたら困ったときには必ず助けてくださると信じる力がその困難を乗り越える力になって手助けしてくれます。他にも、日頃から先に気づいたときに対策を講じておくために、学び続ける、深め続ける、気づきを改善まで実践をしていることでその時になったらその学問を活かすチャンスだと信じるようにもなるものです。

このブログでもそうですが、日々に内省し正しい「実践」を積み上げていけば大切な時に心が動揺しなくていいように信じる力を貸してくれています。

それにもともと昔から、「入船あれば出船あり」ということわざがあるように、入ってくる船があれば出る船があるように収穫というものは仕事でも同じく出ていくときもあれば入る時もある、それだけ時間が経てば必ず移り変わるというものです。

その時は、この今が永遠に続くのではないかと困窮すれば思ってしまうのですが実際は時が経てばそんなことがいつまでも続くことがないことに気づくのです。

昔、私も祖母が亡くなったとき、ちょうど仕事でもトラブルがあり、会社でも人事で悩み、家族が病気になり、やることなすことなんでこんなにうまくいかないのだと困窮したことがありました。その時は、打つ手がないのだからやることをやって待つしかないと覚悟を決めたら不思議なことに多々出会いました。それに、いつもの信仰心が手助けしてくれて自分のことを見守ってくれている存在にも気づくことができそこから勇気もらっているうちに時間が解決してくれました。

自分で全部できると人は思いがちですが、実際は多くの人達や多くの眼には観えない偉大な力に援けられて自分が存在しているとも思うのです。今の私も、たくさんの方々の見守りや、たくさんの自然の恩恵の中ではじめて自分が健やかに生きているのを実感します。

人事を尽くして天命を待つともいいますが、成果に一喜一憂するのではなく自分のやるべきことを真摯に取り組んでいたら必ず世の中が善くしてくれると信じていくしかないように思います。

運命というものは、自分が変えれないところで動いているように思います。それは全体で循環している中の一人が自分であるからです。

だからこそ、どうにもならないものに嘆くよりも自分の物の観方や出来事の感じ方を転換して善かったことにしていくことこそ人事を尽くすということの本懐であるように私は思うのです。

もちろんそう思えない日もあるでしょうし、そう思わないときもあるでしょう。

しかしそれは実はその側面で確かに自分を見守る存在があることに気づけるチャンスのように思います。天にお任せするというのは、自分が「これでいいのだ」と信じることではじめてできるようにも思えます。

本人にはなれずどうすることもできませんが、私が見守りを感じて信じる事で天命を一緒に待っていこうと思います。