徳の共生圏

昨日は、宗像国際環境会議で「自然とのかかわり」のセッションではは、「おりあいをつける」こと。また「資本主義と環境問題」のところは、「真の豊かさをもつ」ことを話してきました。

そもそも自然というのは、単に山や川、里や海だけのことを自然というのではありません。もともと私たちが誕生するずっと以前から存在していたものという自然があります。つまり平面にみる横軸と、つながっているという縦軸、その横糸と経糸といったものが織りなすことによって自然ははじめて自然となります。経糸の自然には、ご先祖様というような先人から今につながるものがあります。そういうのを丸ごとご先祖様ともいい、そのご先祖様を大切にすることで自然を守るということにもなるのです。

私は折り合いというのは、織りなす方の「織り合い」であると思っています。自然とどう織り合うかはご先祖様を尊重しながら今の自分たちがどう生きるかということをみんなで考えるとき、はじめて自然とのかかわりが正常に回帰すると思っているのです。

もう一つの真の豊かさですが、今の資本主義も元をただせば豊かになりたいという人間の本能から来ています。環境問題は、それがあまり豊かではない状態になっていrことが問題だともいえます。決して資本主義を否定せず、環境の問題にせず、古代、本来の人類は今までどのような真の豊かさを手にしていたのかをもう一度、そこを深めて近づいていこうと言っているのです。

例えば、便利さ合理性、お金でなんでも買えることは真の豊かなことかというとそうではないことはすぐにわかります。豊かではありますが、それは思いやりや慈愛が心に深くしみわたるようなものはもっと自然との深い関わりのなかで得られます。むかしの暮らしをみてみると、自然とのリズムと一体になった年中行事であったり、日々の深い健康やいのちへの感動であったりの中に豊かさがあります。資本主義では生産や消費が中心になりますがもともとあるものを分けていただけることへの喜びや全体が幸福になるなかで得られる仕合せは代えがたいほどの豊かさがあるのです。

どちらかがいい、わるいなどという善悪で裁くのではなくもっと真の豊かさに気づいていこうとするのがいいと私はおもっているのです。今を肯定し、新旧の世代が協力し合って真の豊かな地球になっていけるように取り組んでいくこと。

まさに今、私たち一人一人の意識や暮らしの改善が時代をつくり未来へとバトンを渡していくのです。どんなに大企業であっても、大きな国家、人口があっても、大事なのはそこにいる一人一人の意識や行動でしか世の中は変わりません。

まずが自分から実践でその境地へと近づく挑戦と精進をしていきたいと思います。