場の力

日々はいろいろなことがあり色々な出会いがあります。そのどれにも善いことや大変なことがあります。それをどのように捉えるか、そしてどう味わうかはその人次第です。これを心の持ち方ともいいます。どのような心の持ち方をしているかで、その味わい方が変わってきます。

昨日は、日中は初心会議といって毎月一度カグヤでそれぞれの初心を振り返ります。仲間が集まり、それぞれのひと月を確認することでお互いに何に挑戦しているのか、どのようなことに気づいたのかを聴き合います。そしてそれでどのような変化があり何を感じたのかをまた対話します。定期的にこの場を用いることで、理念や初心を守り日々の中で何が大切なのかを知り味わい方が変わってくるのです。ある意味で、心の持ち方を磨き合う場でもあります。

初心会議の中身はとても充実していて、朝からみんなで和合を楽しむためのアクティビティのようなものがあります。笑顔でみんなで身体も心もほぐします。そして一人ずつ、初心を振り返ります。ランチは、みんなで団欒しながら食べて近況など身近な出来事を話します。その後は、徳報酬といってみんなで陰徳に気づいたことを発表しあい、讃給といってお互いのへの感謝のメッセージ、お客様や子どもたち、会社への日ごろのことをみんなで味わいます。あとは、会社の状況を話、最近の世の中の洞察、方向性や方針なども確認して写真撮影をして終わります。

コロナによってオンライン中心になったので、細かい流れは変わりましたが普遍的な部分は変えずに真摯に続けている大切な会社の取り組みです。

私たちは仕組みや環境というものを場として、それを活かすようにしています。人間はそれぞれに日々の忙しさに流されるものです。そのうち、見ている方向や最初に純粋な気持ちで取り組んだことが隠れたりぼやけたりします。そうなると仕合せの道に遠ざかることもあります。忘れるからこそ思い出す、濁るからこそ透明にする。迷うからこそ安心できるような場を設けるのです。

場には力があります。繰り返し磨かれることで、その場の力によって支えられるものです。子どもたちの憧れる生き方と働き方ができるように、さらに精進していきたいと思います。