信頼の要諦

昨日、私が尊敬している人のコンサルティングヒアリングを行った。
とても人間的な魅力のある方で、お話をすると私もたくさんのことを学んでいます。

人のご縁はとても不思議で、志高く歩んでいるとやはりそういうご縁が広がるものです。

色々なご縁を引き合わせていく人というものがあります。
間に入った人とのご縁はたとえ一瞬でも、繋いでくださった大切なご縁。
そしてそのご縁を活かして、新たに共に歩み寄っていくご縁もまた掛け替えのないものです。

昨日は、その話の中で「自分のことは自分が一番わからないものだから、すべてあなたの言うとおりです」ということを素直に受け容れられている姿勢に、とても感心いたしました。

これは分かっていてもなかなかできることではなく、特に歳を取って経験や体験を得れば得る程にそういう若い人からの意見や自分以外の人の話に人は耳を傾けなくなるものです。しかし、人を信頼したり、信頼しあっている間柄であればそれをそのまま受け入れることができるのだと思います。

私も本音や本心、自らの真心かということは常に自問自省して事に中りますが、共に学びあい助け合う関係の方が私の言葉に真摯に耳を傾けて信頼してくださっている姿を拝見すると、より一層、心を通わせることができ、使命でやり遂げなければという強い意志が働きます。

モチベーションというものは、常にこういう信頼関係によってできあがっていくのです。

信頼関係ができる人というのは、その人のいうことを素直に聴ける人であり、それはその人の生き方そのものが素直そのものであるからです。人を愛し、人から愛される人はみんなこの信頼関係というものを築き上げることができる人なのです。

しかし一般的には保身や保守という我を守るために、自分では無意識に周りにバリアを張り巡らせて何でもすぐに相手にあわせて素直であるように見せたり、他人の話を自分の都合の良いところしか取りいれなかったり、大切な助言を自分の判断を交えてしまうことで、信頼関係が遠ざかってしまっている人も多いのです。

共に同じ高い目標やゴールを共有するのだから、すべてをさらけ出して見せなければいけないこともあります。それは腹の内までという言い方もします。そしてそれはとても勇気がいることなのです。そういう経営者や人柄の人はやはり魅力的なのです。

そしてそれができるような間柄になっていれば、もうそれでほぼ成功していると言えるのです。
人は信頼関係を結べる人とそうではない人がいます、結べる人はやっぱり素直であるのです。

素直な人はちゃんと相手の言うことを、額面通りにちゃんと聴ける人であるのです。
これがあれば人は誰かの助けをいつも借りて周囲も自他も幸せにしていけるのです。

人を愛するということや、人を信じるということ、実際の社会はそれで全て成り立っています。
信頼されて任されれば、必ず人は誰であってもやり遂げます。
またやり遂げる人は、必ず信頼されて任される人なのです。
任務を最後まで貫徹できる人は、誰かに信頼されるような人であるのです。

これがコンサルティング業を成就させる要諦であることを改めて記しておきたいと思います。